不動産コンサルタントのつぶやき

名南財産コンサルタンツ 不動産事業部 公式ブログ

2024年を振り返って

2024年も残すところあとわずかとなりました。
今年を振り返ってみると、元日の能登地震から始まり、
政治資金の問題、パリオリンピック、自民党総裁に石破氏当選、衆議院選挙、
中東問題、トランプ氏の大統領当選等、様々なできごとがあった一年だと思います。

また、物価高や金利上昇、人件費高騰、人口減等、不動産に関することも
引き続き経済環境としては続いています。

来年の不動産市況の見通しとしては、「不動産のさらなる二極化」、「住宅市場の低迷の継続」が
大きなテーマになると考えています。
不動産は価値のあるもの、価値が著しく低減するもの、明確になってきていますが、来年以降は
更にその傾向が進むと考えられます。
これらを踏まえて、よりその不動産に最適なご提案ができるよう、来年も微力ながら
皆様のお力になれればと考えております。

今年一年、ご指導、ご鞭撻いただきありがとうございました。
来年も何卒宜しくお願い申し上げます。

大型マンション「荷さばき用駐車場」設置義務化

11月16日の日本経済新聞によると、国土交通省が新たに建築される一定規模以上のマンションに、荷さばき用の駐車場の設置を義務付ける方針とのことです。

このブログを記載している12月6日は、Amazonブラックフライデーの最終日、本日買い物をするか分かりませんが、私もネット通販を良く利用しています。私が住んでいるマンションも、一日に何度も荷物が配達されているのを見ます。あわせて、不在のため、宅配員の方が荷物を持ち帰る姿も良く見ます。

この5年間で、宅配される荷物はかなり増えたことを実感します。私のマンションは一時駐車できるスペースはありますが、あまり広くなく、宅配業者さんが苦労しているのが想像できます。

荷物を運んでくれる配達員の方に、申し訳ない気持ちの時もあります。

そのため、荷さばき用の駐車場の設置が義務化されれば、宅配業者の方に、もっとゆったり作業をしていただく事が可能だと思います。

加えて、ネット通販の拡大により、段ボールのごみも増えてきました。ゴミステーションに段ボールが山になっているときもあります。今後も段ボールのごみが増えると思いますので、ゴミステーションを広くするのも今後建築されるマンションには必要なのかと思います。

地面師

20247月にNetflixにて配信された綾野剛・豊川悦司主演の配信ドラマ「地面師たち」、皆様ご覧になりましたでしょうか。少しブームは過ぎてしまいましたが、当時SNSでもかなり話題になりました。


不動産について、というよりは豊川悦司演じる「ハリソン山中」の「最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやり方でいかさせていただきます。」というかなり残虐なシーンの台詞が話題になっていました。フィジカル(肉体的、物理的)、プリミティブ(原始的な、素朴な)、フェティッシュ(過度な性的興奮、執着)、つまり「最も肉体的に、最も原始的な、最も興奮するようなやり方」とハリソン山中の残虐性を非常にわかりやすくも間接的に示した魅力的な台詞だと思います。


個人的にはこのままドラマ「地面師たち」の内容や魅力について語っていきたいところですが、ドラマのレビューを書くわけにはいきませんので、地面師とは何かについて触れたいと思います。

 

地面師とは、他人の不動産の所有者に成りすましてその不動産を売却したように見せかけ、購入代金をその購入者からだまし取る詐欺師のことです。購入者は代金を支払ったにもかかわらず、実際には不動産の所有権が移転されていない状態になります。


作品内でも描かれていますが、地面師詐欺は集団で行われます。大枠としては、計画指示役と実行役に分けられ、さらにその中で不動産仲介業者役・司法書士役・地主役・本人確認書類や公的書類の偽造役(ニンベン師と呼ばれる)等、各役割に振り分けられます。実際に大手不動産会社も騙されることもあるようです。


作品内では被害額数十億単位の詐欺として描かれていますが、実際は数千万程度でも地面師が動いているケースもあるようで、決して他人事にはできない犯罪のひとつになります。


地面師詐欺にかからないためには、なにより信頼のおける専門家と本人確認を徹底することが大切です。(偽造書類について見破るのは、司法書士などのプロでさえ困難であるといわれていますが、、、。)


地面師詐欺に騙されないようにするには、本人確認書類の徹底した精査、また書類以外から売主が本人であることを確認、そしてなによりその不動産取引に対して冷静な視点をもつことを心がけるようにしましょう。

 

P.S.個人的には、他作品では悪役として狂気性を見せているリリーフランキーが、情けない刑事役をしていたことが印象的でした。最期のシーンは恐怖すら覚えました。まだの方は是非一度見てみてください。



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