この数年、不動産業者との間で話をするときに、挨拶のように「建築費が高くなった」と
言うようになりました。
 建築費が高くなるということは、それだけ建物の価格が高くなりますので、購入する方から
見ても、数年前より不動産価格は高くなっていると感じられていると思います。
 (勿論、地価が高くなっていることも要因ではあります。)

 実際に建築費がどれだけ高くなっているかを見てみるため、国土交通省が実施している
住宅経済関連データ(平成26年度)のうち、次の2つの建築費を確認してみました。

 参考データ①
 <3>建築費及び地価の現状
 1.住宅建設に関するコストの概況
 (1)首都圏のマンション価格、住宅地価格、住宅建設工事費、消費者物価指数の累積変動率の推移
 
 参考データ②
 <3>建築費及び地価の現状
 2.建築工事費
 (1)建設工事費、消費者物価の推移

 このデータの中から、「建設工事費」及び「マンション価格」、「消費者物価指数」を抜き出し、平成17年度を
100として比較してみると、下記のようになります。

グラフ①

グラフ②

 このデータを見ると、下記のような傾向が見れると思います。
 ①建築費が高騰していることはデータからも見て取れる。特にマンション価格は
  大きく影響を受けていると考えられる。
 ②リーマンショックがあった平成20年の水準から比較すると、マンション価格は
  既にその水準を上回っており、建築工事費も同水準となっている。
 ③消費者物価も連動しているが、建築工事費はマンション価格と同じような
  上昇傾向は見られない。

 このことから、建築費は間違いなく上昇しており、特にマンション価格に大きな
影響を与えています。
 東京オリンピックやリニア新幹線の開業もあり、建築費が下がる材料が少ないとは
感じますが、今後の動向は不動産業界にいるものとしてウォッチングしておかなければ
なりません。