住宅を購入するときには住宅ローンの借入を検討される方が多いと思います。最近では
住宅ローンの金利比較のサイトがあり、また各金融機関のHP上でも借入シミュレーション
ができるようになり、情報を身近で調べることができる環境です。

 住宅ローンは「金利」と「変動金利か固定金利か」、「毎月の返済額」が重要な要素と
なりますが、そこに加えて、「金利の違いによる総支払額」を見ることで、金利の違いに
よる返済額の違いを見ていただけると思います。

 下記に例を記載いたします。

 ■シミュレーション条件
  1)借入金額    : 3,000万円
  2)返済方法    : 元利均等返済 ※1
  3)返済期間    : 35年返済
  4)ボーナス払い  : 無し
  5)金利      : A.2% / B.3% 

  A.金利2%の場合
    総支払金額    : 41,739,108円
    支払金利の総額 : 11,739,108円
    月々の支払額   : 99,378円

  B.金利3%の場合
    総支払金額    : 48,491,123円
    支払金利の総額 : 18,491,123円
    月々の支払額   : 115,455円

  【AとBの差】
    支払金利の総額 : 6,752,015円
    月々の支払額   : 16,077円

 上記のシミュレーションの通り、金利が1%高くなると支払金利の総額が約1.6倍、月々
の支払額も約1.2倍増えます。つまり1%金利が高くなると、大きく金利の支払い額が増え
ることになります。

 毎月の支払額の比較と共に、金利の違いによる総支払額の違いも見ることで、より違い
を感じていただけると思います。

※1 元利均等返済とは毎月の返済額が一定になるように元金と利息の割合を調整した支
   払い方法です。他の返済方法としては、毎回支払う「元金」部分が均等になる「元
   金均等返済」があります。