先日、国土交通省が平成29年地価公示を公表しました。
その結果の概要については、新聞等で既に報道されている通りですので、
名古屋圏の地価変動率にスポットを当ててみました。

名古屋圏の商業地の変動率上位10地点は、全国第7位の中村区名駅2-36-10の
「松岡第二ビル」(+29.0%)を筆頭に、中村区が6地点を占めました。
その他は、西区2地点(名駅・牛島町)、中区1地点(金山)、熱田区1地点(金山)であり、
エリアとして考えると、変動率上位は、名駅と金山に集中する結果となりました。
個人的には、中区栄ではなく、中区金山というところに、寂しさを感じてしまいます。

住宅地の変動率上位10地点は、名古屋市の独占とはならず(東区4地点・昭和区3地点)、
豊田市2地点と大府市1地点がランクインしました。

工業地の変動率上位10地点は、名古屋市3地点(中区1・熱田区1・緑区1)に加え、
安城市・日進市・豊明市・小牧市・豊田市・大府市・春日井市の各1地点がランクインしました。
※住宅地及び工業地の首位も名古屋市です。

一方の変動率下位10地点については、東京圏と異なる結果となりました。
東京圏の商業地及び住宅地の変動率下位10地点に、東京都の地点はランクインしていませんが、
名古屋圏の商業地と住宅地の変動率下位10地点は、愛知県(南知多・知多・美浜で過半を占める)が
独占し、三重県のランクインはありませんでした。
※大阪圏の商業地の変動率下位10地点に、大阪府の地点はランクインしていません。
 (住宅地の変動率下位10地点には、大阪府の2地点がランクインしています)
※工業地については、三重県の6地点(四日市市5・桑名市1)がランクインしています。
  残りの4地点(名古屋市港区2・武豊1・知多1)は愛知県。

ちなみに、名古屋圏の愛知県以外の市町村は、三重県の7市町(四日市市・桑名市・いなべ市・
木曽岬町・ 東員町・朝日町・川越町)のみと極めて少ないため、東京圏や大阪圏と単純に
比較できませんが、愛知県は、県内における地価の二極化が顕著であるような気がします。