最近、日本の歴史を主題とした楽曲を歌う“レキシ”というアーティストの
「KATOKU」という曲を聴きました(CMソングに起用されているようです)。
曲の内容より「KATOKU(家督)」という響きから、“家督相続は難しい”と実感した
下記の体験を思い出しました。
※家督相続・・・一人の相続人が戸主の身分・財産を相続すること

仲の良い三人兄弟で長男が家督相続
長男の家族は妻と子(男)1人
長男が亡くなり妻と子が財産を相続
その後、妻(母)が亡くなり子が財産を相続
次男と三男の家族は、我が子のように長男の子の世話をするが、
不幸にも長男の子は事故により若くして亡くなる
長男の子の相続について専門家に相談したところ
誰も法定相続人でなかったことが判明
家庭裁判所から選任された相続財産管理人が遺産の整理を行う
(不動産等を売却し遺産を換金)
特別縁故者(次男と三男)に遺産の一部を分与し、残余財産を国庫納付
(特別縁故者への財産分与を行うには家庭裁判所の審判が必要です)

上記のケースで、長男の子に離婚した妻と子がいた場合、
離婚した妻と一緒に暮らす子が唯一の法定相続人となり、
遺言書がない限り、次男と三男は、長男の子の遺産を相続することはできません。

少子化かつ未婚率及び離婚率が増加している現在において、家督相続は予期せぬ結末を
迎える可能性がありますので、注意が必要です。