先日、仕事でジャカルタ(インドネシア)に行ってきました。
最近、日本でも観光客を中心とした外国人をターゲットとしたビジネスが増えていますが、
まだまだだと感じました。

ジャカルタに限ったことではない(他の新興国でも同じだ)と思いますが、
気持ち良いぐらいターゲットが明確になっています。

現地の富裕層は、まだそれほど多くないものと思われ、富裕層向けのビジネスは、
外国人(ジャカルタは観光よりビジネス主体)がターゲットになっている感じです。
何かで調べた訳ではありませんが、恐らく下記の流れで現在に至った様な気がします。

外資系企業等がジャカルタを開発。
(インドネシアの人口は日本の約2倍でアメリカに次ぐ世界第4位)
開発の進行に伴い、ジャカルタで働く又は訪れる外国人が増加。
外資系企業等が外国人向けの住環境やサービスを整備。
※外国人が宿泊する様なホテルに、現地の人はほとんど泊まっておらず、
 高層マンションに、現地の人はあまり住んでいない感じです。

今まで、外国人向けのサービスが、日本であまり根付かなかった要因を考えてみました。
〇外国人観光客があまり多くなく、訪れる場所が限定的であった。
〇知的労働より肉体労働に従事する外国人が多かった。
〇貧富の差が問題視されているが、中流階級が多い。
〇中流階級が多いため、ターゲットを絞り込むことに消極的であった。

土地活用等、不動産投資を行う際、差別化を希望する一方で、ターゲットは多く、
専用よりも汎用性を重視される方は、少なくありません。
しかし、ターゲットが多く汎用性が高いとなると、競合が多くなるため、
高収益は期待できなくなります。

ターゲットを絞ることは、高収益を得る1つの方法ですが、
その一方でリスクが高いため、潤沢な資金が必要となります。
故に、ターゲットを絞った事業は、出資者を募ったり、JVで行っているケースが多いのです。

ちなみに、今話題でターゲットが明確であるGINZA SIXは、J.フロント リテイリング、
森ビル、Lリアルエステート、住友商事の4社で運営されています。
私はまだ行ってないですが、高額品がずらりと並んでいるそうです。