最近知ったのですが、東京都では耐震性のある都内全ての建築物を対象にマークを
無料で交付しており、そのマークには3つの区分があります。

「新耐震適合」・・・昭和56年6月以降に建てられた建築物
「耐震診断済」・・・旧耐震建築物で耐震診断等により耐震基準への適合を確認したもの
「耐震改修済」・・・旧耐震建築物で耐震改修により耐震基準への適合を確認したもの

それぞれの申請には、下記の何れかの書類が必要となります。

「新耐震適合」・・・①検査済証
                        ②台帳記載事項証明書(完了検査日の入ったもの)
               ③確認済証、施工内容証明書(建築士の署名・押印のあるもの)
               ④台帳記載事項証明書、施工内容報告書(建築士の署名・押印のあるもの)

「耐震診断済」・・・①耐震診断助成額確定通知書、耐震診断結果報告書
               ②耐震判定団体の耐震診断結果報告書
               ③耐震診断結果、耐震改修実施報告書(建築士の署名・押印のあるもの)
               ④旧建築基準法第38条の大臣認定書

「耐震改修済」・・・①耐震改修助成額確定通知書
               ②耐震改修促進法第8条第3項の規定に基づく計画認定書、工事請負契約書
               ③耐震判定団体の補強設計判定書、工事請負契約書
               ④耐震診断結果・耐震改修実施報告書(建築士の署名・押印のあるもの)

他でも東京都と同様の制度があるのか?については把握しておりませんが、
東京都耐震マーク表示制度により、旧耐震建築物の耐震診断及び耐震改修は、少なからず、
促進されていると思います。

なお、当たり前のことですが、東京都のHPには、建築物の所有者、管理者の申請に基づき、
その内容を確認し、マークを交付するもので、建築物の耐震性を保証するものではありませんと
記載されています。
やはり、最終的には、ご自身の判断で慎重に不動産取引を行っていただくことになります。

東京都耐震ポータルサイト http://www.taishin.metro.tokyo.jp/tokyo/labeling_system.html