土地を売却するとき、売主は隣接地との境界を明示しなければなりません。

さて、土地の境界ですが、区画整理されている土地や、以前に境界確定した土地などは、境界にコンクリートの境界標が埋められているなど、境界が明示されています。

しかし、境界標がない場合や、境界標が古い場合(測量の精度が昔と異なるため)は、土地家屋調査士へ依頼し、確定測量を行い、境界の確定が必要になります。

40坪程度の住宅地であれば、確定測量の費用は約40万円にもなります。
※費用は、隣接する土地の筆数などにより変動するそうです。

先日、10年前に区画整理された土地の売買を仲介しました。
当時の換地図(土地の形状等が記されている図面)など役所で取得できましたので、
境界票はあるだろうと思い現地調査をしましたが、4つあるはずの境界票の1つが見つかりませんでした。
そのため、境界標があるであろう箇所を掘りました。

今年の名古屋の夏は特に熱く、汗を吹き出しながらの作業となりました。
虫除けスプレーをして挑みましたが、蚊に刺されるなど大変な作業です。
穴を掘り続け15分ぐらいたった頃でしょうか、ようやく境界標を発見しました。

P1000572














こうして、私が穴を掘ったことにより、売主様は40万円の出費を抑えることができたのです。
不動産の仲介業者は、このような努力もしています。

ちなみに、時給40万円を題名にしましたが、穴を掘るだけで、そんなに儲かる話はありません!!