私は、今でも、お客様を説得できなかったことが心残りになっています。それは、ある海に近い土地の販売活動をしていた時のものです。その地域は、公示価格などで毎年価格が5%程度下落していることが公表されていました。需要が少なかったため、販売活動をしても反響はほとんどありませんでした。そんなある日、その土地を買いたいというお客様から購入の申し込みを受けました。値段の交渉をされましたが、交渉金額は昔と比べると安価ではありましたが相場です。

私は、「ここで売却しないと、二度と売れないかもしれません。」とお伝えしましたが、結局、お客様は、その土地を売られませんでした。その後、私とお客様との関係は切れました。その土地は、他の不動産業者で販売活動はされてはいるものの、未だに売れていません。それどころか、値段交渉された金額より低い金額で販売されています。あの時、売却するよう説得できていれば、お客様に損をさせていなかったのにと後悔します。

不動産は株と同じで、価格が上がったり下がったりしていくことは、皆さんご存知だと思います。しかし、昔は価格が下がるという感覚はなかったと思います。バブルと言われていた時代(1986年~1991年頃)は、不動産の価格は下がることはなく、上昇し続けていたと言ってもいい時代でした。お客様から、「この辺の土地は、バブルの時は坪〇〇〇万円(高額)だった」とよく言われます。

しかし、そのような時代は既に終わっています。便利の良い土地は価格が上昇し、不便な土地は価格が下落していくなど、地域によって価格は変わっています。

人口減少や災害リスクなどにより、今後も土地の価格が下落していく地域はあります。土地を所有することによって固定資産税や雑草の処理費用などコストもかかります。利用されていない土地があれば、早期に売却されることをお勧めします。