日々業務を行う中で、最近“都市計画道路予定地には空き家が多いのでは?”と
考えるようになってきました。
①都市計画道路予定地内に空き家を所有している人は、いずれ収用になると考え、
活用や売却をせず、未利用のまま継続所有する。
未利用のまま継続所有する場合、建物解体費や固定資産税等の負担を軽減するため、
空き家が建った状態での継続所有を選択することが多い。
※所有地及び都市計画道路予定地の面積も判断に影響。
※都心部よりも地方が上記の傾向が顕著。
②年十年も前に決定したにもかかわらず、現時点で事業時期が決定していない
都市計画道路が多いため、その予定地内には長期間に亘る空き家が多い。
そのため、近隣の人は、連絡先を知らない。
相続等により、所有者が遠方に居住している事態が生じ、長期間放置された
空き家が増加する。
③空き家が危険な状態になっても、所有者と連絡がとれない又は所有者が解体に
応じない(解体費を負担しない)ため、危険な状態を改善できない。
④空き家の解消が期待できる唯一の方法は、都市計画道路の事業決定であるが、
一向に進まない。
※スマートシティが叫ばれる中、有名無実化している都市計画道路は少なくない。
①の時点では、多くの場所で、活用又は売却が可能であったと推測され、
都市計画道路予定地以外では、何れかの対策が実施されたものと思われます。
※現在、都市計画道路予定地以外でも、空き家は問題となっていますので、
都市計画道路予定地ではより深刻な問題になっていると考えております。
私の考えが正しければ、地方自治体は自らの首を絞めていることになります。