本日(6月21日)、国土交通省が令和元年度版「土地白書」を公表しました。
内容より“令和元年度版”のインパクトに惹かれ、少し覗き見してみたところ、
令和元年度版らしいテーマがありました。
それは“平成時代における土地政策の変遷と土地・不動産市場の変化”であり、
平成時代を下記の3つの時期に分け、それぞれを纏めています。

①バブル崩壊まで 
  地価高騰の抑制と適正かつ合理的な土地利用の確保
  ・土地基本法制定
  ・土地取引の適正化
  ・適正かつ合理的な土地利用の確保

②バブル崩壊から人口減少時代の始まりまで
  豊かで安心できる地域づくりを目指した土地の有効利用の実現
  ・地価高騰抑制から土地の有効利用への土地政策転換
  ・都市再生の推進、不動産証券化等の市場整備
  ・安全で質の高い生活基盤となる土地利用の実現

③人口減少時代の始まりから現在まで
  成長分野の土地需要への対応と土地の適切な利用・管理の推進
  ・成長分野の土地需要に対応する環境整備
  ・コンパクトシティ形成や空き地・空き家対策の推進
  ・所有者不明土地問題への対応や土地の適切な利用・管理の推進

ちなみに、平成3年公示価格の最高価格の全国平均は住宅地が306千円/㎡、
商業地が2,155千円/㎡に対し、平成31年は住宅地が117千円/㎡、
商業地が557千円/㎡であり、ともに2分の1を大きく下回る価格まで下落しています。
そのような中で、バブル期の価格を上回っている銀座の地価は異常と
いえるかもしれません。

興味がある方は、是非覗き見してください。

国土交通省 令和元年版「土地白書」
https://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo02_hh_000129.html