一戸建てやマンション問わず、中古住宅の見学やご検討、ご見学を
されたことはあるでしょうか。

中古住宅の場合、その不動産の所有者から不動産を直接購入することに
なりますが、その場合所有者は
①宅建業者
②個人もしくは宅建業者ではない法人
となります。

①のケースの場合、専門業者がその不動産を買い取り、リノベーションをしたうえで
販売しているので、建物内はきれいになっているケースの方が多いと思います。

逆に、②の場合は、室内のリフォームや清掃をしっかりしていることは少なく、
家具等を搬出したままの状態のことのほうが多いと思います。

よく、新築の住宅ばかりをご見学されている方や、今まで不動産を見たことがない方が
②の中古住宅をご見学された場合、「すごく汚い」とか「不具合が多いな」と感じるケースが
多いように感じます。

②のケースの場合は、築年数が経過していればしているほど、通常の居住用で利用されていたので、
室内はそこまできれいではないことの方が多いのですが、初めて中古住宅をご見学されると、
新築やご自身のイメージとの違いに戸惑われることが多いと考えられます。

しかしながら、所有者様が居住中であれば案内の際にいらっしゃいますし、またその所有者から
販売を委託された仲介業者が同席していることもあるため、そういった感想をそのまま
現地で言葉にされるのはお勧めできません。
所有者様やその仲介人である仲介業者が悪い感情的な感想を聞いて、良い思いをすることはないでしょうし、
その物件を検討される際にプラスに働くことはまずありません。

見学に行かれる際には、マイナスに思ったことについて質問されることは良いのですが、
中古住宅は「個人間取引」であることが多く、相手方もあることを意識してご見学されるほうが
良いと思います。
(売買物件とはいえ、「他の方の家」を見学に行く意識を持たれたほうが良いと思います。)