新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が5月29日に全面解除されてから1か月が経過しようとしています。弊社のある名古屋駅地区も緊急事態宣言の発令中はまるでゴーストタウンのように閑散としていましたが、現在はコロナ禍前とあまり変わらないくらいにまで人出が戻っています。

 

一方でコロナ禍前と比べて変わったと思うことがいろいろとあります。なかでも気になるのが飲食店の状況です。コロナ禍前より明らかに客足が減っている店が多いような気がしていますし、ソーシャルディスタンスを保つために席数を減らして営業している店も目立ちます。飲食店の売り上げは「席数×回転数×客単価」という計算式が成り立ちますが、席数を減らせばその分売り上げは減少してしまいますので店側としても苦渋の決断をしたうえで営業を続けているのだと思われます。

 

個人的には、飲食店を利用する客側の意識の変化というものも見逃せないと思っています。ソーシャルディスタンスの確保ということが強く意識され、見ず知らずの他人がパーソナルスペースに侵入することに対しより強い違和感を抱くようになり、ぎゅうぎゅう詰めの店舗を避けるようになったという人は多いのではないでしょうか。また、外出自粛の流れの中で「宅飲み」が当たり前になり、そもそも高いお金を払って外で飲食をするということに対して意義を見出しにくくなったという人もいるのかもしれません。

 

上記2つについて、実は私が思っていることでもあるのですが、特に付き合いで行かなければならない飲み会などは本当に不要であると思うようになりました。もしかしたら、大人数での宴会を前提に飲食店としても手間が少ない鍋を皆で突く、というようなスタイルは今後淘汰されていくのかもしれません。

 

裏返せば、密が回避され、家庭では味わえないような料理をある程度リーズナブルな値段で、親しい仲間とであれば行く価値があるということになるのかもしれません。

 

コロナ禍においていろいろ意識が変化する中で飲食店について取り上げてみましたが、皆様はどのようにお感じになられるでしょうか。