2021年が始まりました。
年初のこの時期、干支による相場格言がよく紹介されます。

「辰巳(たつみ)天井」
「午(うま)尻下がり」
「未(ひつじ)辛抱」
「申酉(さるとり)騒ぐ」
「戌(いぬ)笑う」
「亥(いのしし)固まる」
「子(ね)は繁盛」
「丑(うし)つまずき」
「寅(とら)千里を走り」
「卯(う)跳ねる」

2021年丑(うし)年ですが、格言では「つまずく」となります。

2020年の日経平均株価を振り返ると、新型コロナウイルスの影響を受け、
3月19日には1万6,000円台まで下落したものの、急回復し高値を続けています。
相場格言に反し、2021年も1月4日 日経平均株価 終値は2万7,258円38銭でスタート。
その後も株価は上がり、1月14日には2万8,698円26銭とおよそ30年ぶりに高値を
更新しています。

では、不動産投資信託の市場はどうでしょうか?
東証REIT指数を見てみましょう。

2019年後半から上昇基調が続いていましたが、東証REIT指数も3月19日には、
終値1,145.53ポイントまで大きく下落。その後、徐々に回復しているものの、
2020年年初の水準まで回復できない一進一退の状態が続いています。

コロナ禍でのテレワーク普及によるオフィス需要の低下は、空室率や賃料に
影響を与えるため、不動産市場の先行きにはまだまだ注意が必要と言えそうです。

2021年は、米バイデン政権発足、東京オリンピック・パラリンピック、
新型コロナウイルス感染症の動向やワクチンの普及状況など、不透明な
要素も多いですが、相場格言通り「つまずく」ことのないよう
期待したいと思います。