先月末、名古屋市中丸の内に8階建の木造オフィスビルが竣工しました。

自動車、航空、ロボット等の設計・生産開発、解析業務を手掛ける企業の名古屋オフィス
として使用されるとのことで、主要な構造に木材を用いた高層ビルは、東海地方で初めて
となります(地下1階地上8階建 敷地面積637.4㎡ 延床面積が約4500㎡)。

RC(鉄筋コンクリート)の柱と木目が直交するように重ねて接着し強度を強めた木材
(CLT)を組み合わせた工法との報道があり、木造ビルというと独特な感じがするので
はと想像していましたが、外観は意外と違和感なく街に馴染んでいるなという印象でした。
又木造のらせん階段は独特の雰囲気を醸し出しています。

建物への木造技術が注目されるのは、持続可能(サスティナブル)な社会の実現に向け、
森林資源と地域経済の循環手段として木材の活用が求められているためですが、今後、
木造ビルが増えてくれば、視覚からも楽しめる温かみのあるユニークな街に変貌していく
と思います。