今更の話ですが、アパートとマンションの違いがはっきりしません。
個人的に、木造はアパート、鉄筋コンクリート造及び鉄骨鉄筋コンクリート造は
マンションと考えていますが、前記は、ほとんどの方に共通した認識であると思います。
問題は鉄骨造です。
高層の重量鉄骨造は、迷わずマンションですが、少し前まで、大手ハウスメーカーを
象徴する構造であった軽量鉄骨造はアパートです。
最近、大手ハウスメーカーが注力している3~4階建の重量鉄骨造は、
マンションと判断する人が多いと思います(エレベータ有の場合が多いようです)。
ちなみに、エレベータ有の場合、マンションと判断する人が多いと思いますが、
無の場合でも、鉄筋コンクリート造であれば、マンションと判断されると思います。
話はそれますが、鉄骨造は、耐用年数の判定も難しいといえます。
先に登場した重量・軽量鉄骨造の違いは、骨格材の肉厚(厚み)で決定し、
一般的に、肉厚6㎜以上のものが重量鉄骨造と言われています。
耐用年数も骨格材の肉厚で判断しますが、以下の基準のため、軽量鉄骨造の判断が 
難しいといえます。

               住宅用  事務所用  店舗用  
骨格材肉厚 4㎜超        34年    38年         34年
      3㎜超~4㎜以下  27年    30年    27年
      3㎜以下              19年      22年    19年

正直なところ、設計図面が手元にあっても骨格材の肉厚を確認することは、
至難の業です。
今後、鉄骨造の中で重量鉄骨造の占める割合が増加すれば、アパートとマンションの違いと
耐用年数の判定が明確になってくるような気がします。