11月25日、東京都が地下鉄新線の事業計画案を公表しました。

報道などによると新線は東京駅から臨海エリアの有明・東京ビッグサイトまでの6.1kmを結び、事業費は4,200億~5,100億円で2040年ごろの開業を目指すとのことです。
将来的にはJR東日本の「羽田空港アクセス線」や「つくばエクスプレス」との接続も検討されるそうです。

今後、人口減少が見込まれるなかで地下鉄新線計画? という声も聞こえてきそうですが、全国から若年層を中心に人を引き寄せている東京都心部では当面は人口減少とは無縁で、今回の地下鉄新線の主な敷設エリアとなる中央区の将来推計人口は2015年と比べて2045年では約35%も増加すると予測されていることから、莫大な税金を投入しての新線計画には一定の合理性があるのかもしれません。

翻って、弊社のある名古屋では2011年3月に地下鉄桜通線の野並・徳重間4.2kmが開通して以降、地下鉄新線の開通はなく、今後の地下鉄新線や延伸の予定も皆無です。

すでに名古屋では地下鉄の路線網が完成されていると見るか、車社会だから仕方ないと見るか評価は分かれそうですが、都市としての勢いの差を感じさせるニュースではありました。