最近、テレビCMやインターネットなどで「リースバック」という言葉を目にすることが増えてきました。気になっている方も多いかもしれませんので、今回はこの「リースバック」について簡単にご紹介したいと思います。
リースバックとは、自宅をいったん売却して現金化し、その後もその家に賃貸として住み続けることができる仕組みです。
メリットとしては、住み慣れた自宅に引っ越すことなく住み続けられる点や、売却で得たお金を自由に使える点、固定資産税や修繕費などの維持費の負担がなくなる点などが挙げられます。
一方で、注意が必要な点もあります。最近、国民生活センターからも「高齢者を狙ったリースバック契約のトラブルが増えている」と注意喚起が出されています。実際に、契約内容をよく理解しないまま契約してしまったり、家賃が想像より高くて支払いが難しくなったり、途中解約しようとしたら高額な違約金を請求されたというケースが報告されています。また、契約が「定期借家契約」となっている場合、契約期間終了後に退去を求められることもあり、住み続けられると思っていたのにそうではなかった、というトラブルも起きています。
このように、リースバックにはメリットがある一方で、リスクもあります。契約内容をよく確認し、複数の業者に話を聞くこと、そして必要であれば家族や専門家に相談することが大切です。特に高齢の方が単独で契約しようとしている場合は、周囲のサポートが重要です。
国民生活センターの公式ページでも注意点が詳しく紹介されていますので、ぜひご確認ください。