「流行のものだから、話のネタ程度に一度遊んでみよう」との気持ちになり、この
週末に利用してみることにしました。
このゲームについては、既にご存知の方も多いと思いますが、簡単にまとめると
下記のようなゲームでした。
○街を歩くと様々なモンスターに遭遇し、それを捕まえていくことが基本。
○モンスターを捕まえると経験値が上がり、レベルが上がる。それによって遊べる幅が広がる。
○モンスターを捕まえるためにはアイテムが必要で、そのアイテムは街のいたるところに設定された
「ポケストップ」に行くことにより獲得できる。(課金すれば行かなくても購入できる。)
○モンスターを集めることにより、図鑑を埋めていく。
ざっとご説明するとこのようなゲームかなと思いました。
実際に遊んでみて、下記のような感想を持ちました。
【全体的な感想】
○素直な感想として、非常に面白い。
散歩の途中に家族と一緒に遊んでみたのですが、ガラケーを愛している家族でさえ
このゲームがしたいのでスマホがほしいと言ったくらいです。
(実際に歩いていると、かなりの確率で同じゲームをしているだろうという人に出会いました。)
○歩きスマホや特に運転中に操作をすることは非常に危険!
突然モンスターに出会い、それを捕まえることに夢中になるあまり、周りが全く見えなくなります。
特に車の運転中でも、道端で遭遇してしまうので、車の運転中は起動しておくことも
非常に危険ですのでおやめください。
【不動産業界の人間としての感想】
○街の意外な発見がある。
上記の「ポケストップは、基本的に公共な場所が設定されていることが多く、そのポケストップ自体を
初めて知ることが多くありました。例えば公民館や公園、お寺やモニュメント等がポケストップに設定
されており、自分が住んでいる街でありながら新鮮な発見が多くありました。
【システムに対する感想】
○将来性を非常に感じるシステム
ゲーム内のアイテムの中に、「30分間モンスターをおびき寄せる」ものがあり、これを使うと
周囲の人に「そのアイテムが利用された場所」であることが分かるようになっており、
自然に人を集めることができます。
これを某国の大統領候補は演説の際に利用して、聴衆を集めるための手段として利用を検討しているとの
報道もありましたが、これは集客手段として非常に有効ではないかと思います。
また、Googleマップを利用した仮想現実であるため、不動産業でいえば既に未完成物件の場所に
ipadをかざすと、その建物の完成予想図がマップ上で見れるといったサービスもあり、
もっと手軽に利用できればリフォーム業界でも有効だと思います。
(部屋の中でipadをかざすと、改装後のイメージが何点か見れるようにする等)
○仮想現実内でのスポットの活用
実際に遊んでみて、「ポケストップ」と呼ばれる場所は公共の場所に指定されていることが多かったのですが、
中には賃貸マンションのエントランスのモニュメントが指定されていることもありました。
プライバシーの観点から言えば、自分が住んでいるマンションの入り口に人が集まることは
好ましいことではなく、近い将来このポケストップを巡って問題が起きると考えられます。
そうなってくると、ポケストップ自体の利用にお金が発生することも考えられます。
それが標準になってこれば、例えば空き地を仮想現実内のスポットとして貸し出し、そこを使って
何かイベントや仮想現実内の店舗を出店したり等、利用の仕方には大きな幅が出てくると思います。
時代の流れに置いて行かれないようにと軽い気持ちで遊んでみたのですが、純粋にゲームに対する
感想のほか、仮想現実の将来性を肌で感じる機会になりました。
(くれぐれも運転中の利用は控えてください。本当に危険です!)