先日(3月23日)、国土交通省から公示地価(1月1日時点)が発表されました。
愛知県では、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、上昇基調だった地価が
住宅地は9年ぶり、商業地では8年ぶりに下落に転じました。
商業地では、コロナ禍が直撃した名古屋市中区錦3丁目の繁華街では前年比
15.2%の下落(名古屋市中区錦3丁目9番14号:日東錦ビル)と、同11.5%
上昇した2020年から一転し、全国でも7番目の下落率でした。
また、錦3丁目に隣接する同区錦2丁目では、同2.0%上昇と、上げ幅は2020年
の同14.1%より縮小しましたが、県内の商業地で最大となっています。
専門家の見解では、地下鉄伏見駅に近くオフィスビル中心に立地する地区で、
投資家の間で売買需要も旺盛だったため、下落せず上昇にとどまっているとのこと
ですが、名古屋市中心部でオフィスの空室率(3.97%:2月時点)は徐々に上昇
しており、また、名駅周辺の高層ビル建設計画を予定していた名古屋鉄道が、需要
の変化を見極めるため計画見直し表明した経緯もあることから、今後の動向に注視
したいと思います。