不動産コンサルタントのつぶやき

名南財産コンサルタンツ 不動産事業部 公式ブログ

2022年09月

残価設定型住宅ローン

 本日、大和ハウス工業が、2022年10月1日より、全国の新築住宅を購入される方へ残価設定型住宅ローンの紹介を開始すると発表しました。自動車では、残価設定型ローンの紹介はよくCMで見ていたものの、住宅ローンではなかなか目にすることはないので、どのような内容なのか気になりました。

 大和ハウス工業が紹介する残価設定型住宅ローンは、国の支援を受けてマイホーム借り上げ事業を行う一般社団法人移住・住みかえ支援機構とモーゲージバンク大手の日本住宅ローン株式会社が共同開発した、「ローンのお守り」という商品です。

本日時点で、「ローンのお守り」の詳細な商品説明はホームページ上ではありませんが、商品には2つの特徴があるとのこと。

①残価買取オプション
残価設定月以降いつでも住宅ローンの負債残高と同額で、一般社団法人移住・住みかえ支援機構が住宅を買い取ることを保証するサービス。

②返済額軽減オプション
日本住宅ローンから借り入れた住宅金融支援機構のフラット35などの住宅ローンを、残価設定月以降いつでも日本住宅ローンの提供する「新型リバースモーゲージ」に借り換えができるサービス。

大和ハウス工業のニュースリリースでは、返済額軽減オプションというキーワードしか掲載されていませんが、自動車の場合の残価設定型ローンの最大の特徴は、3~5年後の自動車の流通価格をあらかじめローンの借入額から差し引き、残りを借入額とすることで、毎月の返済額が抑えられものですので、「ローンのお守り」も同じような仕組みがあるのかなと思います。

なお、東京と神奈川の一部で、ヘーベルハウスと新生銀行が同じような仕組みの住宅ローン(支払額軽減住宅ローン)を提供ししていますので、こちらのホームページも大和ハウス工業のニュースリリースと併せて読んでいただくことでイメージはつきやすいと思います。

私は分譲マンションに暮らしていますが、リバースモーゲージなどを利用して老後の資金を捻出することも考えています。不動産という資産を利用して、皆様の暮らしが充実する制度が今後も出てくることを願っています。

買い負ける日本

円安進行後、“買い負ける”という言葉を耳にするようになりました。
“買い負ける”とは、価格等の条件が劣り、買おうとしたものが買えないことです。
海外産の品で買い負けることは仕方ないですが、最近は、円安の影響もあり、
国内産の品で買い負けることが増えているようです。
以前は、高級の果物が中国へ輸出されていましたが、元々輸出を想定した果物であり、
大きな影響はなかったように感じています。
しかし、最近では、円安の影響もあり、国内にて旺盛な消費需要がある鮮魚の仕入れで
買い負けるケースが増え、その対抗策として、高値仕入れを行っているため、
店頭等で販売される鮮魚の価格が高騰しています。
(ロシアのウクライナ侵攻の影響もありますが)
そして、鮮魚の価格高騰が、回転寿司チェーンの価格改定に繋がっていくのです。

買い負ける日本は、不動産売買も例外ではありません。
日本全国全ての不動産ではありませんが、都心の一等地の不動産については、
外資に買い負けるがケースが増えています。
最近、東京都心等の一等地の不動産は、入札により買主を決定するケースが多いですが、
入札に参加する過半が外資、落札するもの外資という事例が珍しくないようです。
上記のように入札となる不動産は、事業・投資を問わず、収益目的で購入されるため、
円安により期待できる収益も減少しますが、日本の金利が低いため、円安により外資の
購入意欲が高まっているのです。
(金利が低いため円安になっているのですが)
但し、不動産は消費物ではありませんので、今後の円相場の動き次第で、外資の国内不動産
買いの良否が変わってくる可能性があります。

皮肉なもので、現在、日本で起きている上記のことは、バブル崩壊前に日本が外国に対して
行っていたことです。

住みやすい街

2022年8月24日に大東建託株式会社が発表した「いい部屋ネット 街の住みここち
ランキング&住みたい街ランキング2022〈全国版〉」の中で、長久手市(愛知県)
が、街の住みここちランキングで1位(昨年に引続き)になったとの報道がありま
した。また、2022年8月22日に日経BPが発表した「シティブランド・ランキング 
-住みよい街2022」においても、長久手市は9位にランクインされています。

街の住みここちランキングでは、「生活利便性、交通利便性、行政サービス、静か
さ治安、親しみやすさ、物価家賃、自然観光、防災」の全8項目から得られた各評
価を集計し、総合ランキング形式で発表しています。
長久手市は、名古屋市や豊田市に隣接し、ベットタウンとしても人気があるエリア
のため、「静かさ治安、物価家賃」といった項目の評価は低いですが、全評価8項
目のうち、「行政サービス(1位)、生活利便性(4位)、親しみやすさ(7位)」
の3項目で高評価を得ています。
実際に生活している人から、「行政サービス」や「親しみやすさ」で高評価を得て
いるため、大半の移住検討者には、魅力的に映ると思われます。

「イオン長久手」や「イケア長久手」の商業施設の他、今年の11月には「ジブリパ
ーク」も開園し、話題性に事欠かない長久手市ですが、「行政サービス」の満足度
については、次年度以降の評価にも注目していきたいと思います。
アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ