日本政府観光局(JNTO)が、10月18日に公表した、2023年9月期の訪日外客数は、2,184,300人で、この数値は、新型コロナウィルスの影響を受ける前である2019年同月比の9割を超えています。
私は名古屋駅で働いていますが、インバウンドが増えてきたなと実感しています。
さて、インバウンドの数ですが、令和4年10月に⽇本政府が個人旅⾏の受け入れや査証免除措置の再開等を実施したことを受け(為替も関係していると思いますが)、増加の一途をたどっています。
●令和4年 8月 169,902人
●令和4年 9月 206,641人
●令和4年10月 498,646人(9月比 2.4倍)
●令和4年11月 934,500人(9月比 4.5倍)
●令和4年12月 1,370,000人(9月比
6.6倍)
令和5年都道府県地価調査では、インバウンドを含めた観光業の復活により地価が上昇したことが公表されています。国土交通省が都道府県地価調査の結果を公表する際に「特徴的な地価動向が見られた各地点」をあげていますが、観光地の地価動向について、令和4年で注目されたのは7地点だったのに対し、令和5年は18地点と倍以上増加しています。例えば、長野県白馬村(5-2)では27.3%(令和4年は13.3%)上昇したことを伝えています。この地点では、インバウンド需要が回復傾向となっていることから、外国人向けのホテル建設や高級貸別荘等への需要が旺盛となり地価の高い上昇が継続しているそうです。地域により異なりますが、観光地の地価は上昇傾向にあるようです。
さて、観光地の地価の上昇は今後も続くのでしょうか。来年3月には、1月1日を基準日とした地価公示が発表されますので、上昇率がどのような推移になるのか注目したいと思います。