不動産コンサルタントのつぶやき

名南財産コンサルタンツ 不動産事業部 公式ブログ

2025年03月

令和7年地価公示


国土交通省は、318日に令和7年地価公示を発表しました。

概要としては、全国の地価は景気の緩やかな回復とともに、地域や用途により差はあるものの、三大都市圏では上昇幅が拡大し、地方圏でも上昇傾向が継続するなど、全体として上昇基調が続いているというものでした。

三大都市圏に関しては、東京圏及び大阪圏では上昇幅の拡大傾向が継続しているのに対し、名古屋圏では上昇幅がやや縮小しているようです。

全国最高価格と私の住む名古屋圏最高価格は以下の通りです。

 

全国最高価格(商業地)

標準地の所在:東京都中央区銀座4丁目24(山野楽器銀座本店)

    価    格:60,500,000/㎡(+8.6%) → 200,000,000/

 

名古屋圏最高価格(商業地)

    標準地の所在:名古屋市中村区名駅4丁目7011外(ミッドランドスクエア)

    価    格:19,500,000/㎡(±0.0%) → 64,462,809/

 

三大都市圏とはいえ、かなり大きな開きがあります。ちなみに大阪圏では、グランフロント大阪南館が標準地となっており、24,300,000/㎡(+3.0%)でした。

 

 

また特徴的な地価動向が見られた地域として、リゾート地・観光地としてインバウンド需要により地価上昇している長野県白馬村や半導体メーカー工場進出による影響で地価上昇している北海道千歳市があげられておりましたが、なかでも個人的に気になったのが千葉県流山市です。

流山市としては待機児童ゼロの達成(令和3年)や送迎保育システムなど子育て支援制度が整備され、また市内に保育施設も充実していることから、子育て世代を中心に人口増加が続いており、それにより流山市の住宅地では住宅需要が活性化し、市の平均変動率が13.6%と地価の高い上昇率をみせています。千葉県内の住宅地では地価上昇率上位3位までが流山市内の標準地で占められておりました。

 

このように市の支援活動が間接的に地価の上昇要因となるケースもあるため、それぞれの地域特有の街おこし活動が地価上昇の一手になりえるかもしれません。

 

「アスナル金山」閉鎖?

2月下旬に、名古屋市から金山総合駅の北口にある商業施設「アスナル金山」を、2028年2月までに閉鎖すると発表されました。
この発表では「アスナル金山」の跡地に民間と共同で、オフィスや商業施設、ホールなどを備えた複合施設が計画されています。
再開発事業の着手時期は2032年度の予定としていますが、施設を閉鎖・解体し埋蔵文化財の調査などを経て着手するため、新たな複合施設の完成時期は「未定」とのこと。
また、発表の数日後に、駅前のにぎわいが長期間失われる懸念もあり、「アスナル金山」の契約期限を延長し、閉鎖を遅らせる可能性もあるとの報道がありました。
閉鎖時期の問題等あるにせよ計画自体は着実に進んで行くと思われ、閉鎖後の5年以上ものあいだ人が回遊されない静かな場所となりますが、名古屋駅、栄エリアに続く新エリアとして、どのように変わっていくかその変遷は見守りたいと思います。
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