先週、ホテル運営の株式会社ファーストキャビンが破産を申請しました。
ファーストキャビンは、飛行機のファーストクラスをイメージした
新しいコンパクトホテルを標榜し、空港近隣・都心・観光地等でデザイン性が高く、
ラグジュアリーなカプセルホテルを運営しています。
以前のカプセルホテルは、利用者の殆どが男性でしたが、ファーストキャビンは、
男性と女性のエリアを分けるなどして、女性客も取り込み、カプセルホテルの
イメージを一新しました。
ファーストキャビンは、好立地でありながら、リーズナブルな宿泊料金を実現し、
人気を博していましたが、その後、同様のカプセルホテルや民泊の出現により
競争が激化し、インバウンド消費が盛り上がっていた中でも、業績は苦戦していたようです。
そのような中、新型コロナウイルスの感染拡大で業績が急激に悪化し、
この度の破産申請になったようです。
破産申請に伴い、営業を終了するのは、直営施設の5店舗(築地・京橋・京都河原町三条・
京都嵐山・柏の葉)であり、フランチャイズ契約の店舗(HPで確認したところ19店舗)は、
各オーナーが判断するようです。
ちなみに、弊社の近くに、ファーストキャビンTKP名古屋駅(現在は休業中のようです)が
ありますが、確かオーナーは、貸会議室運営で国内最大手である株式会社ティーケーピーであり、
本業とのシナジー効果が期待できるような気がしますので、新型コロナウィルスの感染拡大が
収束した後には、是非とも運営を再開してもらいたいと考えております。
なお、インバウンド消費の代名格ともいえるホテルとドラッグストアは、
高額賃料を支払い、競うように新規出店していましたので、今後が心配です。
※ドラッグストアは、都心店舗がかなり苦戦している一方で、郊外店舗は売上を伸ばしており、
都心店舗の閉店はあるかもしれませんが、倒産はないような気がしています。
ホテル
来週、小樽と札幌に出張することになりました。1泊目は小樽で宿泊料は約8,000円。少し高いかな、と思いつつ、外国人観光客も多いところだしこんなもんか、だったのですが、問題は2泊目の札幌です。予約サイトを閲覧したところ愕然としてしまいました。以下はその一例です。
すすきの地区 大手チェーン系ビジネスホテル(16㎡) 素泊まり 18,000円
大通り地区 老舗シティホテル(21㎡) 朝食付き 22,950円
札幌駅地区 鉄道系ビジネスホテル(16㎡) 朝食付き 14,900円
10,000円以下で探そうとしてもほぼ皆無でした。もちろん、3~4,000千円で泊まれるカプセルホテルやドミトリーはありますが、ビジネスですと書類を持ち歩いたりするので防犯面に不安があります。前回4月の出張時に6,000円で泊まれた札幌駅近くのホテルが約30,000円になっていたのにはびっくりしました。
昨年の冬、福岡で安室奈美恵のファイナルツアーやEXILE THE SECONDのツアーと受験シーズンが重なり修羅場になったという話は聞いたことがあったのですが、札幌もひどい状況のようです。調べてみると翌日に札幌ドームで嵐のコンサートが予定されているようで、観光シーズンに突入した中で大きなイベントの前日であることから各宿泊施設はかなり強気な料金設定をしているようです。
不動産リサーチなどを行うCBREの調査によると2020年の札幌、名古屋、福岡の各市におけるホテルの客室数は、需要に対してそれぞれ3,500室、2,100室、1,400室程度不足するとのことです。
そういえば観光不毛の地ともいえる名古屋でも今年のGWの10連休は宿泊者の増加率が全国有数だったとのことですし、大きなトランクを抱えた外国人旅行者の姿を見ることも以前に比べると増えました。
再び札幌に話を戻しますが、その翌週も札幌に出張することになり、少し都心から離れた場所になりますが、8,000円台でホテルを押さえることができました。ということは来週の出張時はホテルを押さえるタイミングが遅かったのか、嵐目当てで来札する宿泊者が本当に多いのか、いったいどちらだったのかよくわかりません。
結局、キャンセルが出たのか、何とか1万円以下のホテルを押さえることができました。
CBREの公表資料
https://www.cbre.co.jp/ja-jp/about/media-centre/cbre-publishes-2020-hotel-market-outlook-for-japanese-regional-cities
すすきの地区 大手チェーン系ビジネスホテル(16㎡) 素泊まり 18,000円
大通り地区 老舗シティホテル(21㎡) 朝食付き 22,950円
札幌駅地区 鉄道系ビジネスホテル(16㎡) 朝食付き 14,900円
10,000円以下で探そうとしてもほぼ皆無でした。もちろん、3~4,000千円で泊まれるカプセルホテルやドミトリーはありますが、ビジネスですと書類を持ち歩いたりするので防犯面に不安があります。前回4月の出張時に6,000円で泊まれた札幌駅近くのホテルが約30,000円になっていたのにはびっくりしました。
昨年の冬、福岡で安室奈美恵のファイナルツアーやEXILE THE SECONDのツアーと受験シーズンが重なり修羅場になったという話は聞いたことがあったのですが、札幌もひどい状況のようです。調べてみると翌日に札幌ドームで嵐のコンサートが予定されているようで、観光シーズンに突入した中で大きなイベントの前日であることから各宿泊施設はかなり強気な料金設定をしているようです。
不動産リサーチなどを行うCBREの調査によると2020年の札幌、名古屋、福岡の各市におけるホテルの客室数は、需要に対してそれぞれ3,500室、2,100室、1,400室程度不足するとのことです。
そういえば観光不毛の地ともいえる名古屋でも今年のGWの10連休は宿泊者の増加率が全国有数だったとのことですし、大きなトランクを抱えた外国人旅行者の姿を見ることも以前に比べると増えました。
再び札幌に話を戻しますが、その翌週も札幌に出張することになり、少し都心から離れた場所になりますが、8,000円台でホテルを押さえることができました。ということは来週の出張時はホテルを押さえるタイミングが遅かったのか、嵐目当てで来札する宿泊者が本当に多いのか、いったいどちらだったのかよくわかりません。
結局、キャンセルが出たのか、何とか1万円以下のホテルを押さえることができました。
CBREの公表資料
https://www.cbre.co.jp/ja-jp/about/media-centre/cbre-publishes-2020-hotel-market-outlook-for-japanese-regional-cities
先日、愛知県不動産鑑定士協会の研修会で「ホテルの評価について」というテーマでお話を伺う機会に恵まれました。その中で講師の方が仰っていたことで印象に残ったのが「名古屋には実質的に5つ星のホテルがない。最もグレードの高い『マリオット』にしても実際のところ3.5のグレード。名古屋に5つ星ホテルが進出すればホテルの構成としては完璧になる」というお話です。確かに今年6月、日本で初めて開催されることになった20カ国・地域(G20)首脳会合の開催地の選定においては、大阪、愛知・名古屋、福岡が名乗りを上げましたが、大阪で開催されることが決定しました。これは、各国の首脳級が宿泊するラグジュアリーホテルの充実度で大阪が群を抜いているということも選定理由となり、あらためて名古屋には高級ホテルが少ないという現状を認識させる結果となっています。
都市規模の割に高級ホテルが少ないという状況を行政サイドも認識しており、名古屋市では高級ホテルを誘致するために他都市の実態を調査するとともに容積率の緩和特例や補助制度を設けることを検討しているとのことです。
このような状況の中、米マリオット・インターナショナルのホテルブランドである『ザ・リッツ・カールトン』が名古屋・栄に進出を検討しているということが複数のメディアで伝えられました。
リッツ・カールトンが進出を検討しているとされるのは、中区栄3丁目の明治屋ビルが建っている場所です。名古屋のメインストリートである広小路通りに面した一角で東側にはプリンセス大通りを挟んで現在は閉館し今後再開発が予定されている『丸栄』の跡地が存しています。明治屋ビルは現在、『ケンタッキーフライドチキン』が営業を続けていますが、このビルを取り壊した上で、隣接するコインパーキングと一体としてホテルを開設させるとのことのようです。
ただし、メディアによって報じ方に差はあり、規定路線として報じている社や今後誘致する方向としている社などまちまちです。もちろんリッツ・カールトンサイドから正式なアナウンスがされているわけでもありませんし、もしかしたら開発者サイドがリッツ・カールトンサイドに誘致を持ちかけている段階、というところが実態なのかもしれません。
そうはいっても街のリニューアルという面で名駅地区に後塵を拝してきた栄地区にとって非常にインパクトのあるニュースではないでしょうか。リッツ・カールトン誘致のニュースに先立って中日ビル建て替え後の具体的なイメージも公表されています。こちらにも三菱地所の子会社が運営する高級ホテル『ロイヤルパークホテル』が入居する予定です。5年後10年後、栄の街がどのように変化しているのかを想起させ楽しみです。
都市規模の割に高級ホテルが少ないという状況を行政サイドも認識しており、名古屋市では高級ホテルを誘致するために他都市の実態を調査するとともに容積率の緩和特例や補助制度を設けることを検討しているとのことです。
このような状況の中、米マリオット・インターナショナルのホテルブランドである『ザ・リッツ・カールトン』が名古屋・栄に進出を検討しているということが複数のメディアで伝えられました。
リッツ・カールトンが進出を検討しているとされるのは、中区栄3丁目の明治屋ビルが建っている場所です。名古屋のメインストリートである広小路通りに面した一角で東側にはプリンセス大通りを挟んで現在は閉館し今後再開発が予定されている『丸栄』の跡地が存しています。明治屋ビルは現在、『ケンタッキーフライドチキン』が営業を続けていますが、このビルを取り壊した上で、隣接するコインパーキングと一体としてホテルを開設させるとのことのようです。
ただし、メディアによって報じ方に差はあり、規定路線として報じている社や今後誘致する方向としている社などまちまちです。もちろんリッツ・カールトンサイドから正式なアナウンスがされているわけでもありませんし、もしかしたら開発者サイドがリッツ・カールトンサイドに誘致を持ちかけている段階、というところが実態なのかもしれません。
そうはいっても街のリニューアルという面で名駅地区に後塵を拝してきた栄地区にとって非常にインパクトのあるニュースではないでしょうか。リッツ・カールトン誘致のニュースに先立って中日ビル建て替え後の具体的なイメージも公表されています。こちらにも三菱地所の子会社が運営する高級ホテル『ロイヤルパークホテル』が入居する予定です。5年後10年後、栄の街がどのように変化しているのかを想起させ楽しみです。
本日(7月20日)、星野リゾートが大手町に“星のや東京”を開業しました。
また、1週間後の27日には、西武ホールディングス子会社のプリンスホテルが、
赤坂プリンスホテルの跡地で“ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町”を開業します。
何れも高級ホテルであり、“星のや東京”の宿泊料は78,000円からのようです(全84室)。
今後も東京オリンピックまでに、都心で高級ホテルの開業が幾つか予定されており、
余計なお世話ですが、景気が低迷しても大丈夫?と少し心配になってしまいます。
観光庁公表の宿泊旅行統計調査によると、平成28年4月と5月の客室稼働率は、
2ヶ月連続で減少しています(5月は第1次速報値)。
頼みの外国人宿泊者は、以前増え続けているものの、その増加率は鈍化傾向にあります。
また、昨年の流行語である“爆買い”については、中国経済の停滞や円高の影響から
既にピークアウトしているといえ、大手百貨店の多くは、今期の減収を見込んでいます。
つまり、観光客を中心とした外国人宿泊者の増加が、必ずしもインバウンド消費の増加に
直結しない状況であり、今後の行方が気になるところです。
ちなみに、ホテル系リートの投資口価格は最近低迷しています。
果たしてどうなるでしょうか?
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