今回の旅行、基本的には集団行動でしたが、1日だけ自由行動がありましたので、国境を超えマカオに隣接する中国広東省の珠海市という街に行ってきました。1999年までマカオはポルトガル領で中国とは違う国でしたし、現在も中国の特別行政区という位置付けですので往来にはパスポートが必要です。そうはいっても陸続きなので簡単に歩いて行き来できてしまいます。
それでは、写真で様子をお伝えします。
マカオの高層住宅群を望みながらボーダーゲートに向かいます。巨大カジノリゾートであるギャラクシーマカオからは各方面に無料のバスが運行されており、中国との国境であるボーダーゲート行きのバスも頻繁に出ています。これに乗れば国境にまっしぐらです。
オドロオドロしく“冤”とある上に習主席なんちゃらと書いてあるので悪口かな、と思ったのですが、さすがにそういうことはマカオではあり得ません。“冤”は中国語では“歓迎”の意のようです。また“習主席快救救澳門海一居同胞”とあるのは“習主席がマカオの同胞を速やかに救ってくださる”というような感じのようです(違っていたらすみません)。
多くの人が行き来しています。中国側の人にとってもマカオは身近に来られるところなのでしょう。
中国側に入りました。少し歩いただけなのにマカオ側とは明らかに雰囲気が違います。
せっかくなので街をプラプラ歩いてみます。治安のよいマカオとは違い、ここは中国。少しだけ緊張感を持って歩きます。不動産屋さんの店先が気になるのは職業柄でしょうか。
日本のダイエーを彷彿させるようなスーパーマーケットがあったので行ってみることにします。
店内は日本にもたまにある、古ぼけたスーパーという感じでした。
駅の方に行ってみます。中国は日本以上に高速鉄道網が張り巡らされており、ここ珠海にも新幹線が乗り入れています。
珠海から広州に出ればそこから中国各地に行けますし、香港にも行けます。ネットで調べたら珠海から北京まで行く夜行新幹線も走っているそうです。
今回はあまり時間がないので新幹線には乗れません。国境に戻る道すがら地下街を歩いてみます。レインボーな色遣いは日本にはあまりない雰囲気です。
ビルに掲げられたスローガンをみるとさすが中国、という感じがします。
再び国境を超えマカオに入りホテルに戻ります。テレビをつけたら香港のオフィスビル市場の好調さを伝えるニュースが流れていました。
なお、旅行は7月でしたのでこの時点では開通していませんでしたが、10月には「港珠澳大橋」という香港とマカオ・珠海をつなぐ世界最長の海上橋が開通しています。香港・マカオ間はフェリーで約1時間かかっていたのがシャトルバス利用で30分に短縮されています。便利になる一方、香港の独立性が損なわれ中国との一体化がより進むのでは、という指摘もあるようです。個人的には、隣接するマカオと珠海の雰囲気があまりにも違うのには驚きました。中国旅行もしてみたいのですが、精神状態が相当良好なときに行かないと疲れてしまいそうだな、と思いました。