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銀行

三菱東京UFJ銀行の行名変更と銀行の略称

今年の41日、日本最大のメガバンクである三菱東京UFJ銀行の行名が三菱UFJ銀行に変更されます。同行ウェブサイトによると、行名変更の理由について、「このたびの行名変更は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の主なグループ会社の名称を『三菱UFJ』に統一し、グループとしての大きな戦略の下で、各社が担う機能のコンセプトを明確にするため」としています。また、英文名については、「グローバルで浸透しており、かつ分かり易さの観点から『MUFG』を使用する」とのことです。

あまり知られていないかもしれませんが、現在の三菱東京UFJ銀行の略称は「BTMU」といいます。The ank of Tokyo-Mitsubishi UFJLtd.から4文字を取っています。以前、ある人が「UFJ銀行に行ってきます」と言っていて怒られていました。確かに「三菱東京UFJ銀行に行ってきます」と言うと長ったらしいので、気持ちはわからないことはないのですが、社会人であれば正しい用語を使いたい、ということで「BTMUに行ってきます」と言っていれば、周りから「おっ!」と思われていたかもしれません(思われなかったかもしれません)。

その他のメガバンクですが、三井住友銀行は「SMBC」。これはロゴにも入っているし有名ですね。みずほ銀行は「MHBK」です。信託銀行系ですと三菱UFJ信託銀行は「MUTB」、三井住友信託銀行は「SMTB」、みずほ信託銀行は「MHTB」といいます。

行名変更後の三菱UFJ銀行の略称ですが、英文表記のまま「MUFG」になるのでしょうか。個人的にはBTMUという語感が嫌いではなかったので少し残念な気はするのですが、われわれが属する不動産業界にとって、金融機関の動向というものは大きな影響がありますので、今回の行名変更の背景にあることも含めて、興味深くウオッチしていく必要があると思いました。

銀行の気になる今後

長引く低金利(マイナス金利政策)により利ざやが縮小し、経費節減による収益力の強化が、
銀行の重要な経営課題となってきたようで、10月以降、メガバンク等に関する気になるニュースが
相次いでいます。

みずほ銀行
〇AIなどを使った効率化で業務量を減らし、2026年度末までにグループの従業員を
  約1万9000人減らす計画。
〇店舗の統廃合で2017年末時点の約500拠点から2024年度末までに約100拠点を減らす計画。
〇一部地方(東北・中国・九州など)で、住宅ローンの新規融資業務の撤退を検討。

三菱東京UFJ銀行
〇2023年度までに従業員が約6000人減る見込み。
  (大量採用時代の退職者増加と新規採用抑制による自然減)

三菱UFJ信託銀行
〇2018年4月に住宅ローンの新規融資業務から撤退。
  (4月以降は三菱東京UFJ銀行の住宅ローンを代理店として取り扱う)

収益力強化のため、今後、金利競争は少なくなり、地域によって店舗の取扱業務に
違いが生じてくるような気がします。
そうなると、貸出金利は上昇し、更に地方については、融資を受けること自体が困難となる
恐れがあり、不動産価格への影響が懸念されます。

最近のメガバンク等の動きは、流石の日本銀行も気になるのか、黒田総裁が金融緩和の
副作用について言及する場面が増えてきたようです。

何れにしても、今後、貸出金利は少し上昇しそうな感じです。


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