とある疾患で急遽入院することになり、6日間ほど病院で過ごしたのち、先日退院しました。短いようで長い日々でしたが、感じたことを少し記したいと思います。

   コロナ禍における医療現場

処置室の近くで入院の説明を受けていると、救急で発熱の症状のある患者が搬送されてきたので場所を移ってほしいということを言われました。対応する看護師はフェイスシールドを着用しており、空気が急にピリッとしたものに変わったことが印象的でした。また、病棟についても入院患者の家族でも原則として面会禁止で、病状説明、生命危機、緊急性が高いなど、病院からの要請や医師からの許可があった場合のみ病棟への立ち入りが可能とのことでした。このように医療の現場では新型コロナウイルスの感染対策が徹底されているとともに依然として厳しい戦いを強いられているということを実感し、そういった困難な環境下で働かれている医療従事者にあらためて畏敬と感謝の念を抱きました。

   看護体制

入院病棟では点滴の交換など、医療行為を行う資格を持った看護師のほか、看護補助を行う方も多く働いていました。看護補助者は患者の介助や入院食の提供、ベッドや備品の移動をはじめとする病室の整備などありとあらゆる業務を看護師の指示のもと行っているようでした。そういった看護補助者ですが、若いフィリピン人の女性が多いように見受けられました。いわゆる技能実習生などとして来日しているのかは不明ですが、医療現場の最前線でも外国人が多く働いているということは知りませんでした。まだ日本という国が相対的に豊かで海外からの働き手が来てくれるうちはよいのですが、果たして将来に亘って日本が裕福かつ魅力的な国であり続け、海外からの働き手が引き続きやってきてくれるかについて、ふと不安がよぎりました。

   急な入院と駐車場

病院には車で行ったのですが、診察の結果、そのまま入院することになってしまいました。自宅から比較的近い病院だったので一旦帰宅して車を置いて、身の回りのものを準備してから再度来たい旨、お願いしたのですが、疾患の関係から車を運転すべきでないとのことで却下され、入院中は病院近くのコインパーキングに車を置きっぱなしにすることになりました。そのコインパーキングは上限料金が定められているので数千円で済んだのですが、急に入院することになるとは思ってもみなかったのでまさかと思える出来事でした。

   備える

 5年前に別の疾患で2週間ほど入院したことがあったのですが、いわゆる医療保険に入っていなかったこともあり差額ベッド代が勿体なかったので大部屋で過ごしました。夜寝ていると入院生活がストレスだったのか、同室の人がいきなり大声で叫んでてびっくりしたことがありました。そういったこともあり、その後医療保険に入ったので、今回は個室に入りました。ただ、月々の保険料の支払いのこともあり、保障のあまり厚くない保険だったので、差額ベッド代を含めた入院費を全額賄えるものではなく、トータルとしてはそれなりの持ち出しになってしまいました。現在は差額ベッド代を含め、入院にかかった実費を全額賄える保険も出ているようで、あらためて万が一の事態に備えるために調べてみる必要があると思いました。もっとも、今回は主に生活習慣に起因するといわれている疾患であったので、まずは生活習慣を見直すことがいちばんの備えになるのかもしれませんが…。