内閣総理大臣経験者が選挙の街頭演説中に銃撃されて亡くなるというショッキングな事件が起こりました。
2022年7月8日金曜日、午前11時31分ごろ発生した安倍晋三元内閣総理大臣の銃撃事件は、各メディアで一斉に速報され、日本をはじめ世界各国で驚きをもって受け止められました。
2022年7月8日金曜日、午前11時31分ごろ発生した安倍晋三元内閣総理大臣の銃撃事件は、各メディアで一斉に速報され、日本をはじめ世界各国で驚きをもって受け止められました。
私はその日は外出していて、外で食事を摂っていたのですが、一報を報じるニュース番組に店内にいた人たちが一様に驚いた表情で見入っていました。
事件の背景として宗教のことなど様々に取りざたされていますが、仮にどのような理由があろうとも暴力で解決することは許されることではありません。
志なかばで凶弾に倒れた安倍晋三元内閣総理大臣に謹んで哀悼の意を表します。
さて、不動産に携わる者にとって、安倍氏の最大の功績といえば、2度目の内閣総理大臣就任後に進めた「アベノミクス」が想起されます。
大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略という「3本の矢」が経済政策の柱として掲げられ、特に金融政策については、安倍氏の政策ブレーンでもあった黒田東彦日銀総裁のもとで実行された「異次元の金融緩和」による大量の資金供給や超低金利により不動産市場にも莫大な資金が流入、局所的にはバブル期を超える地価上昇が起こるなど、長期に渡り低迷にあえいでいた不動産市場が再浮上するきっかけになったことは確かです。
米国など海外の主要国ではインフレ是正のため低金利政策からの脱却を図る一方、それができない日本では内外の金利差から行き過ぎとも思われる円安が進行し、アベノミクス的政策からの転換も議論されるなかで起こった今回の事件。
政権与党内の重鎮が突然死去したことによる党内バランスの変化が今後の金融政策に及ぼす影響は未知数ですが、方向性によっては不動産市場にも大きな影響を与える可能性もあります。
動向を慎重に見極める必要がありそうです。