KNT-CTホールディングス(近畿日本ツーリストやクラブツーリズムなどを傘下に持つ持株会社)がとりまとめたところによると2023年のゴールデンウィークの国内・海外旅行動向について、旅行先や移動手段がコロナ禍前の水準に回帰傾向にあるとのことです。
近畿日本ツーリストのゴールデンウィークの国内旅行販売高は、3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークだった昨年の同時期と比較し、2.5 倍と大幅に回復傾向にあります。
新型コロナの5類移行が決定し、屋内のマスク着用が原則不要になるなど生活面の制約が緩和されたことが追い風となり、旅行機運が高まっていることが背景にあるようです。

国内人気旅行先ランキングでは、「東京ディズニーリゾート」がある千葉県が1位、2位北海道、3位沖縄県と続き、4位に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」への観光客が多い大阪府がランクインしました。
そして、5位三重県、6位東京都、7位兵庫県、8位神奈川県、9位石川県、10位京都府となっており、弊社の事務所がある愛知県はトップテンにはランクインしていません。

そんな愛知県ですが、米国のタイム誌が選ぶ「世界で最も素晴らしい場所」50選のひとつに日本国内では京都とともに“名古屋”が選ばれました。
選定のポイントとして、①世界的に知名度の高いアニメの世界観を表現した長久手市の「ジブリパーク」、②世界に誇るウイスキーとしてサントリーの「知多蒸留所」、③ぜいたくな宿泊施設として、犬山市の「ホテルインティゴ犬山有楽苑」や「THE TOWER HOTEL NAGOYA」(名古屋市)が挙げられており、名古屋というよりは愛知県全体が対象となっています。
一方同誌は名古屋について「東京-京都間の新幹線の停車地」(に過ぎず)「工業の中心で観光客は迂回」と辛らつな批評もしています。
ジブリパークはともかく、ウイスキーの知多蒸留所など外国人からみるとこういった場所が魅力的に映るというのはなかなか興味深いところです。

最近、名古屋駅周辺を歩いていても大きなスーツケースを引いた外国人観光客の姿をよく見かけるようになりました。そうはいっても東京や京都などと比べるとそこまで混雑はしていないのではないでしょうか。
もしかしたらGWの愛知県は意外と観光の穴場になるのかもしれません。