不動産コンサルタントのつぶやき

名南財産コンサルタンツ 不動産事業部 公式ブログ

伊賀

小牧オアシス

 皆様、「小牧オアシス」をご存知でしょうか。

 

 中央自動車道沿いに現在建設中であるハイウェイオアシスです。愛知県内では、伊勢湾岸自動車道の刈谷ハイウェイオアシス、東海環状自動車道の鞍ヶ池ハイウェイオアシスに続く3つ目のハイウェイオアシスになります。

 

 概要としては、高速道路に直結した休憩施設と一般道からアクセスできる運動レジャー施設の2拠点により構成されており、休憩施設にはトイレ、給油所、水素ステーション、飲食店等が整備され、運動レジャー施設にはスケートボード、スポーツクライミング等のアーバンスポーツ、ジップライン、室内レクリエーション施設、温浴施設、飲食店等が整備される予定です。

 

 敷地面積が東京ドームの約5.6個分あり、刈谷ハイウェイオアシスより約1.5倍も大きい施設になるとのことです。この莫大な敷地の中に飲食店やレクリエーション施設、さらには温浴施設まであることを思うと、高速道路の休憩で入ったつもりが、一日が終わっているなんてこともありそうです。

 

 公表当初、2023年に完成予定でしたが、何度か工事期間を延長しており、現在は2025年秋頃にサービスエリアとインターチェンジが先立って開業予定といわれております。(もちろん確定ではなく、時期がすれる可能性はあります。)昨今の建築業界の動向を鑑みると、円安による資材価格の高騰や2024年問題による人手不足が原因としてあげられるでしょう。なかには、「中止になったのでは」という事実とは異なる情報もありますが、オープンに向けて着実に前進しているそうなので、気を長くして待ちたいと思います。

 

 個人的には実家が岐阜県恵那市に位置していることもあり、頻繁に中央自動車道を利用しているので、「小牧オアシス」の完成を心待ちにしています。完成したら一刻も早く家族で遊びに行こうと思っています。

令和7年地価公示


国土交通省は、318日に令和7年地価公示を発表しました。

概要としては、全国の地価は景気の緩やかな回復とともに、地域や用途により差はあるものの、三大都市圏では上昇幅が拡大し、地方圏でも上昇傾向が継続するなど、全体として上昇基調が続いているというものでした。

三大都市圏に関しては、東京圏及び大阪圏では上昇幅の拡大傾向が継続しているのに対し、名古屋圏では上昇幅がやや縮小しているようです。

全国最高価格と私の住む名古屋圏最高価格は以下の通りです。

 

全国最高価格(商業地)

標準地の所在:東京都中央区銀座4丁目24(山野楽器銀座本店)

    価    格:60,500,000/㎡(+8.6%) → 200,000,000/

 

名古屋圏最高価格(商業地)

    標準地の所在:名古屋市中村区名駅4丁目7011外(ミッドランドスクエア)

    価    格:19,500,000/㎡(±0.0%) → 64,462,809/

 

三大都市圏とはいえ、かなり大きな開きがあります。ちなみに大阪圏では、グランフロント大阪南館が標準地となっており、24,300,000/㎡(+3.0%)でした。

 

 

また特徴的な地価動向が見られた地域として、リゾート地・観光地としてインバウンド需要により地価上昇している長野県白馬村や半導体メーカー工場進出による影響で地価上昇している北海道千歳市があげられておりましたが、なかでも個人的に気になったのが千葉県流山市です。

流山市としては待機児童ゼロの達成(令和3年)や送迎保育システムなど子育て支援制度が整備され、また市内に保育施設も充実していることから、子育て世代を中心に人口増加が続いており、それにより流山市の住宅地では住宅需要が活性化し、市の平均変動率が13.6%と地価の高い上昇率をみせています。千葉県内の住宅地では地価上昇率上位3位までが流山市内の標準地で占められておりました。

 

このように市の支援活動が間接的に地価の上昇要因となるケースもあるため、それぞれの地域特有の街おこし活動が地価上昇の一手になりえるかもしれません。

 

ザ・ランドマーク名古屋栄


新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。


 

さて、名古屋市にお住いの方はご存じかもしれませんが、名古屋市中区錦三丁目にて三菱地所、J.フロント都市開発、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社の5社により「ザ・ランドマーク名古屋栄」の開発が進められています。先日通りがかったところ、すでにかなり高いところまで建設が進んでおり、驚かされました。(私が高校生の頃は、噴水広場で若者のたまり場のようになっていた記憶があります。)


 

「ザ・ランドマーク名古屋栄」は地上41階建て、高さ約211mという栄エリアでは最も高いビルになるとのことです。地下2階から地上4階までは商業施設、5階から9階までは「TOHOシネマズ」、12階から30階はオフィスフロア、10階・11階及び31階から41階はヒルトン系列のホテル「コンラッド名古屋」が入居するそうです。個人的には栄に映画館ができるのがかなり魅力的です。


 

20263月に竣工予定、同年夏頃開業予定とのことで完成が見られるのはまだまだ先になりますが、栄の新たなシンボル的存在として完成が心より楽しみです。

地面師

20247月にNetflixにて配信された綾野剛・豊川悦司主演の配信ドラマ「地面師たち」、皆様ご覧になりましたでしょうか。少しブームは過ぎてしまいましたが、当時SNSでもかなり話題になりました。


不動産について、というよりは豊川悦司演じる「ハリソン山中」の「最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやり方でいかさせていただきます。」というかなり残虐なシーンの台詞が話題になっていました。フィジカル(肉体的、物理的)、プリミティブ(原始的な、素朴な)、フェティッシュ(過度な性的興奮、執着)、つまり「最も肉体的に、最も原始的な、最も興奮するようなやり方」とハリソン山中の残虐性を非常にわかりやすくも間接的に示した魅力的な台詞だと思います。


個人的にはこのままドラマ「地面師たち」の内容や魅力について語っていきたいところですが、ドラマのレビューを書くわけにはいきませんので、地面師とは何かについて触れたいと思います。

 

地面師とは、他人の不動産の所有者に成りすましてその不動産を売却したように見せかけ、購入代金をその購入者からだまし取る詐欺師のことです。購入者は代金を支払ったにもかかわらず、実際には不動産の所有権が移転されていない状態になります。


作品内でも描かれていますが、地面師詐欺は集団で行われます。大枠としては、計画指示役と実行役に分けられ、さらにその中で不動産仲介業者役・司法書士役・地主役・本人確認書類や公的書類の偽造役(ニンベン師と呼ばれる)等、各役割に振り分けられます。実際に大手不動産会社も騙されることもあるようです。


作品内では被害額数十億単位の詐欺として描かれていますが、実際は数千万程度でも地面師が動いているケースもあるようで、決して他人事にはできない犯罪のひとつになります。


地面師詐欺にかからないためには、なにより信頼のおける専門家と本人確認を徹底することが大切です。(偽造書類について見破るのは、司法書士などのプロでさえ困難であるといわれていますが、、、。)


地面師詐欺に騙されないようにするには、本人確認書類の徹底した精査、また書類以外から売主が本人であることを確認、そしてなによりその不動産取引に対して冷静な視点をもつことを心がけるようにしましょう。

 

P.S.個人的には、他作品では悪役として狂気性を見せているリリーフランキーが、情けない刑事役をしていたことが印象的でした。最期のシーンは恐怖すら覚えました。まだの方は是非一度見てみてください。



令和6年都道府県地価調査

 

国土交通省より、9月17日に令和6年都道府県地価調査が公表されました。

 

都道府県地価調査とは、土地取引規制に際しての価格審査や地方公共団体等による買収価格の算定の規準となることにより、適正な地価の形成を図ることを目的として、国土利用計画法施行令第9条に基づき、都道府県知事が毎年1回、各都道府県の基準地(令和62024)年は全国21,436地点)について不動産鑑定士の鑑定評価を求め、これを審査、調整し、一定の基準日(71日)における正常価格を公表するものです。

 

私が勤務している愛知県でも県内54市町村、903地点(宅地883地点、林地20地点)の基準地について、地価調査が行われており、県の平均変動率は、全ての用途において4年連続で上昇し、住宅地及び商業地の上昇幅は拡大しておりました。

愛知県内の地域別住宅地及び商業地の平均変動率は下記のとおりです。

 

.住宅地                 2.商業地

・名古屋市  変動率4.3%(昨年3.9%)  ・名古屋市  変動率5.8%(昨年5.3%)

・尾張地域  変動率2.1%(昨年1.4%)  ・尾張地域  変動率2.3%(昨年1.7%)

・知多地域  変動率1.9%(昨年2.3%)  ・知多地域  変動率1.4%(昨年1.5%)

・西三河地域 変動率2.6%(昨年2.9%)  ・西三河地域 変動率3.8%(昨年4.2%)

・東三河地域 変動率0.1%(昨年0.0%)  ・東三河地域 変動率0.8%(昨年1.0%)

 

最も大きい上昇率を示した地点は、住宅地では「千種(県)-7(橋本町2丁目)」(16.9%)、商業地では「千種(県)5-5(末盛通5丁目)」(17.4%)でした。どちらも地下鉄東山線本山駅周辺エリアであり、住宅地については優良住宅地域として住宅需要が強く取引が活性化し、高値取引も多くみられるため地価が上昇していると考えられます。また商業地についても、賃貸マンションや分譲マンションの開発需要が高まっており、その影響で地価の上昇につながっているのではないかと予想されます。

 

また最後に、名古屋市内で最も基準地価格が高かったのは、「名駅3丁目2701番外(名駅三丁目2812号」〔大名古屋ビルヂング〕」で19,600,000/でした。

 

皆様も一度ご自身が住まわれている地域の地価、またその動向について調べてみてはいかがでしょうか。

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