不動産コンサルタントのつぶやき

名南財産コンサルタンツ 不動産事業部 公式ブログ

伊賀

令和7年都道府県地価調査

国土交通省より、917日に令和7年都道府県地価調査が公表されました。

  

私が勤務している愛知県では県内54市町村、903地点(宅地883地点、林地20地点)の基準地について、地価調査が行われており、県の平均変動率は、全ての用途において5年連続で上昇しましたが、上昇幅は縮小しておりました。

愛知県内の地域別住宅地及び商業地の平均変動率は下記のとおりです。

 

.住宅地                 2.商業地

・名古屋市  変動率3.0%(昨年4.3%)  ・名古屋市  変動率4.1%(昨年5.8%)

・尾張地域  変動率1.7%(昨年2.1%)  ・尾張地域  変動率2.2%(昨年2.3%)

・知多地域  変動率1.6%(昨年1.9%)  ・知多地域  変動率1.4%(昨年1.4%)

・西三河地域 変動率1.5%(昨年2.6%)  ・西三河地域 変動率2.4%(昨年3.8%)

・東三河地域 変動率△0.1%(昨年0.1%) ・東三河地域 変動率0.4%(昨年0.8%)

 

住宅地・商業地の地域別変動率を見ると、名古屋市が依然として高い伸びを示しています。住宅地は3.0%(昨年4.3%)、商業地は4.1%(昨年5.8%)と、上昇率は落ち着いたものの、他地域と比べて高水準です。尾張・知多・西三河地域も緩やかな上昇を維持していますが、東三河地域では住宅地がわずかに下落(△0.1%)しました。

 

最も大きい上昇率を示した地点は、住宅地では「中村(県)-4(則武2丁目)」(14.5%)、商業地では「千種(県)5-4(内山3丁目)」(10.8%)でした。どちらも交通アクセスや再開発の影響が大きいエリアで、今後も注目されそうです。

 

東京・大阪と比べると、名古屋圏の地価は上昇傾向を維持しつつも、上昇幅は縮小しており、やや落ち着いた印象を受けます。東京は再開発やインバウンド需要の回復で依然として高い上昇率を示し、大阪も万博関連の開発が地価を押し上げていると考えられます。

 

また最後に、名古屋市内で最も基準地価格が高かったのは、昨年同様「名駅3丁目2701番外(名駅三丁目2812号」〔大名古屋ビルヂング〕」で19,700,000/でした。

 

皆様も一度ご自身が住まわれている地域の地価、またその動向について調べてみてはいかがでしょうか。

 

沖縄の土地価格

 個人的な話から始まり恐縮ですが、私は国内旅行が趣味で、これまで北海道から沖縄まで全国各地を訪れてきました。中でも沖縄には特別な思い入れがあり、季節を問わず時間が取れるときには足を運んでいます。

 

昨年のちょうど今頃、7月中旬にも1週間ほど沖縄に滞在しました。その際、現地の方々とお話しする機会があり、沖縄では土地価格や住宅価格が高騰しており、地元住民が住宅購入をためらっているという声を伺いました。先日その話を思い出し、改めて調べてみることにしました。

 

202571日に国税庁より公表された令和7年分の路線価によると、沖縄県内の平均路線価は前年に比べて6.3%上昇しており、全国で東京に次ぐ第2位の上昇率となりました。

特に注目すべきは、那覇市久茂地3丁目の国際通りで、1平方メートルあたり1,560千円(1坪あたり5,157千円)となっており、前年からの変動率は4.0%でした。また、宮古島市平良西里の西里大通りでは、1平方メートルあたり160千円(1坪あたり529千円)で、前年変動率は18.5%と非常に高い伸びを示しています。

 

これらのデータからも分かるように、沖縄本島の中心部だけでなく、観光客の多い離島地域でも地価が急激に上昇しています。地価上昇の主な要因としては、観光需要の回復と拡大に伴うホテルや商業施設の開発が活発化していることが挙げられます。さらに、海外からの観光客の増加によるインバウンド需要も継続しており、土地需要は今後も増加傾向にあると考えられます。

 

土地価格の高騰は、沖縄の経済活性化に寄与する一方で、地元住民の生活に影響を及ぼしています。住宅購入の困難化、生活コストの上昇などの課題に対する行政による規制、また地元住民の声を反映した都市計画を検討することが重要です。

小牧オアシス

 皆様、「小牧オアシス」をご存知でしょうか。

 

 中央自動車道沿いに現在建設中であるハイウェイオアシスです。愛知県内では、伊勢湾岸自動車道の刈谷ハイウェイオアシス、東海環状自動車道の鞍ヶ池ハイウェイオアシスに続く3つ目のハイウェイオアシスになります。

 

 概要としては、高速道路に直結した休憩施設と一般道からアクセスできる運動レジャー施設の2拠点により構成されており、休憩施設にはトイレ、給油所、水素ステーション、飲食店等が整備され、運動レジャー施設にはスケートボード、スポーツクライミング等のアーバンスポーツ、ジップライン、室内レクリエーション施設、温浴施設、飲食店等が整備される予定です。

 

 敷地面積が東京ドームの約5.6個分あり、刈谷ハイウェイオアシスより約1.5倍も大きい施設になるとのことです。この莫大な敷地の中に飲食店やレクリエーション施設、さらには温浴施設まであることを思うと、高速道路の休憩で入ったつもりが、一日が終わっているなんてこともありそうです。

 

 公表当初、2023年に完成予定でしたが、何度か工事期間を延長しており、現在は2025年秋頃にサービスエリアとインターチェンジが先立って開業予定といわれております。(もちろん確定ではなく、時期がすれる可能性はあります。)昨今の建築業界の動向を鑑みると、円安による資材価格の高騰や2024年問題による人手不足が原因としてあげられるでしょう。なかには、「中止になったのでは」という事実とは異なる情報もありますが、オープンに向けて着実に前進しているそうなので、気を長くして待ちたいと思います。

 

 個人的には実家が岐阜県恵那市に位置していることもあり、頻繁に中央自動車道を利用しているので、「小牧オアシス」の完成を心待ちにしています。完成したら一刻も早く家族で遊びに行こうと思っています。

令和7年地価公示


国土交通省は、318日に令和7年地価公示を発表しました。

概要としては、全国の地価は景気の緩やかな回復とともに、地域や用途により差はあるものの、三大都市圏では上昇幅が拡大し、地方圏でも上昇傾向が継続するなど、全体として上昇基調が続いているというものでした。

三大都市圏に関しては、東京圏及び大阪圏では上昇幅の拡大傾向が継続しているのに対し、名古屋圏では上昇幅がやや縮小しているようです。

全国最高価格と私の住む名古屋圏最高価格は以下の通りです。

 

全国最高価格(商業地)

標準地の所在:東京都中央区銀座4丁目24(山野楽器銀座本店)

    価    格:60,500,000/㎡(+8.6%) → 200,000,000/

 

名古屋圏最高価格(商業地)

    標準地の所在:名古屋市中村区名駅4丁目7011外(ミッドランドスクエア)

    価    格:19,500,000/㎡(±0.0%) → 64,462,809/

 

三大都市圏とはいえ、かなり大きな開きがあります。ちなみに大阪圏では、グランフロント大阪南館が標準地となっており、24,300,000/㎡(+3.0%)でした。

 

 

また特徴的な地価動向が見られた地域として、リゾート地・観光地としてインバウンド需要により地価上昇している長野県白馬村や半導体メーカー工場進出による影響で地価上昇している北海道千歳市があげられておりましたが、なかでも個人的に気になったのが千葉県流山市です。

流山市としては待機児童ゼロの達成(令和3年)や送迎保育システムなど子育て支援制度が整備され、また市内に保育施設も充実していることから、子育て世代を中心に人口増加が続いており、それにより流山市の住宅地では住宅需要が活性化し、市の平均変動率が13.6%と地価の高い上昇率をみせています。千葉県内の住宅地では地価上昇率上位3位までが流山市内の標準地で占められておりました。

 

このように市の支援活動が間接的に地価の上昇要因となるケースもあるため、それぞれの地域特有の街おこし活動が地価上昇の一手になりえるかもしれません。

 

ザ・ランドマーク名古屋栄


新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。


 

さて、名古屋市にお住いの方はご存じかもしれませんが、名古屋市中区錦三丁目にて三菱地所、J.フロント都市開発、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社の5社により「ザ・ランドマーク名古屋栄」の開発が進められています。先日通りがかったところ、すでにかなり高いところまで建設が進んでおり、驚かされました。(私が高校生の頃は、噴水広場で若者のたまり場のようになっていた記憶があります。)


 

「ザ・ランドマーク名古屋栄」は地上41階建て、高さ約211mという栄エリアでは最も高いビルになるとのことです。地下2階から地上4階までは商業施設、5階から9階までは「TOHOシネマズ」、12階から30階はオフィスフロア、10階・11階及び31階から41階はヒルトン系列のホテル「コンラッド名古屋」が入居するそうです。個人的には栄に映画館ができるのがかなり魅力的です。


 

20263月に竣工予定、同年夏頃開業予定とのことで完成が見られるのはまだまだ先になりますが、栄の新たなシンボル的存在として完成が心より楽しみです。

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