不動産コンサルタントのつぶやき

名南財産コンサルタンツ 不動産事業部 公式ブログ

日常

公図が無料で閲覧できるようになる!

不動産の取引において、土地の位置や形状を確認することは必須の作業であって、その作業は、法務局に備え付けてある地図を取得して住宅地図などの資料と照らし合わせて行います。

法務局に備え付けてある地図は、大きく以下の①②に分かれています(法務省民事局の資料を参照)が、不動産流通の現場では、併せて公図として認知されています。

①不動産登記法14条1項に規定する地図(登記所備付地図)
筆界点に公共座標値を有するなど精度の高いものであり、地籍図、土地区画整理事業等により作成される土地の所在図、法務局が作成する地図等がある。→土地の位置及び区画(筆界)を現地に正確に再現できる地図

②不動産登記法14条4項に規定する地図に準ずる図面
地図が備え付けられるまでの間、これに代えて登記所に備え付けられる図面であり、地図に比べて精度が低いもの(各筆の土地の位置、形状等の概略は分かる。)であり、旧土地台帳付属地図 (いわゆる「公図」)等がある。

さて、法務局に備え付けてある地図の取得ですが、私が不動産業に従事し始めた20年前は、調査をする不動産を管轄する法務局でしか取り扱っていないため、遠方にある不動産の取引をする際は、その不動産を管轄する法務局に行っていました。それが、今では全国の公図をどの法務局でも取得できるようになり、インターネット(登記情報提供サービス)で確認することもできるようになりました。取り扱いは有料ですが、便利になってきたなとこの記事を書いているときに思い出していましたが、令和5年1月23日(月)正午より、法務局に備え付けてある地図が無償で公開されるというからとても驚いています。有料の場合は、なるべく取得枚数を削ろうとするため、本来ならもう少し広い範囲を調べたいと思っても取得を躊躇することも少なくありませんでした。今回の無償公開により、とことん調査しようかと思います。

なお、地図情報の閲覧方法など本件の詳細情報は、法務省のホームページにてご確認ください。

太陽光パネル設置義務化の報道を受けて

先日、東京都で新築住宅への太陽光パネルの設置を義務化するための条例案が可決されたと報道されました。

設置義務は2025年4月からで、都内で住宅を供給する延べ床面積が2,000㎡以上の大手住宅メーカーが対象になるそうです。個人で住宅を建築する場合は対象外とのことです。

太陽光パネルの義務化は、画期的だと思いました。義務化により、太陽光パネルが設置された住宅は、ますます増えていくと思いますので、より身近な存在になるのではないかと思います。住宅を建築される方は、自動車で言うカーナビのオプション設定のように、当たり前に設置の検討をするものになると思います。

最近では、ウクライナ情勢により、エネルギー価格が高騰しています。エネルギー価格は外部要因による影響が大きいことを改めて感じているので、少しでも自分で利用するエネルギーを自分で用意しておくことは必要だと感じています。私は、築後10年のマンションに住んでいます。今のマンションに太陽光発電のパネルは設置されていませんが、もうすぐ大規模修繕の時期になります。費用対効果を考えなければなりませんが、大規模修繕のようなイベントの機会に、検討することも必要なのではと感じています。

建設計画のその後

最近、我が家では保護犬を一匹家族に迎えました。
当初は迎える気持ちは全くなく、偶然通りかかった保護団体様のイベントに
立ち寄ったところ、様々な経緯を経てお迎えすることになりました。

その保護団体の方とお話をする中で、「そういえば東京で保護施設の建設で
近隣住民の一部から反対運動があった建物のその後はどうなったのだろうか」と気になり、
調べてみることにしました。

結論から言いますと、その施設は2021年に開設され、運営が開始されています。
また、過去には保育園等の施設に対して建設反対運動がおこり、社会問題になったこともありますが、
初期報道の後どのような結果になったかを伝える報道は少ないように感じます。

それぞれの問題には賛成、反対の方の意見があり、何が正しいかを論ずるのは適切では
ありませんが、調べてみて思ったことは「問題が発生した後の報道」が少なく、
初期報道で思っていたイメージと全然違う結果になっていることも多々あるなということです。

今回はたまたま保護のワードでつながり、気になって調べたので結果が分かりましたが、
話題性のあるニュースは初めは報道されますが、その後の結果については
あまり報道されません。
もちろん、今回の私みたいに気になればネット上ですぐ調べることができますので、
それでよいのですが、一方に偏った報道をするだけしてそのままというのは
気持ちの悪いものです。
できるだけフラットな報道がされるとよいなと感じています。

SDGSと日常

先日、部屋の衣替えをしているときのお話です。
衣替えをしていると収納に関する消耗品(ガムテープやゴミ袋)や
家電の買い替えを行っている際に気が付いたのですが、
同じ商品を同じ価格で購入しても、品質が劣化しているなと感じることが
多々あります。

例えばガムテープ、同じ価格のものでも、新しく購入すると
全然分厚くなく、セロテープの延長程度の厚さしかありません。
また、家電も同じ商品を購入する場合、大体は同じものではなく
リニューアルされているのですが、リニューアルと言いながら
プラスチックが薄くなったり、明らかにコストダウンしただろうなという
ことが分かります。

この流れは住宅建築にも波及しており、「高くて高級なもの」が良いものではなく、
「環境保護を考えているもの」が良いものであるとの意識の変化も出てきています。
細かい部分で言えば電灯のスイッチの素材がプラスチックから樹脂材に変わったり、
これも時代の価値観の変化だと感じます。

もちろん円安・コスト高による影響も大きいと思いますが、考え方を変えれば
SDGSの考えに沿っている側面もあるなと感じます。
使う資材が少なくなればそれだけ地球環境資源の保護にもなりますし、
そういった考え方も一つだなと感じています。
(日本の品質が落ちたなと悲しい気持ちもなくはありませんが。。。)

電気自動車の普及とマンションの充電器設置について

10月5日の日経新聞で、「マンションでもEV充電 東京都、管理組合と設置業者仲介」という記事がありました。

記事では、東京都の取り組みとして、
〇25年度から新築マンションへの充電器設置を義務化する。
〇23年3月には設置業者と管理組合の相談会を開いて既存マンションへの充電器の設置を後押しする。
との内容が記載されていました。

普段のニュースやこの記事からも今後はEVが普及し、マンションはその対応に迫られるのではと考えさせられます。

さて、私が住んでいるマンションの話をしたいと思います。マンションは築10年が経過したところです。その当時から、今後はEVの時代になると言われていました。そのため、当時の時代を先駆けるように、全部で180ある駐車スペースのうち25カ所にEV用の専用電源が設置され、敷地の一角にはより短時間で充電可能な急速充電器も1台設置され分譲されました。

当時は画期的で新聞にも取り上げられたと思います。マンションの購入を決めた当時の私も、これからはEVの時代が来るのだとしみじみ思ったものです。

しかし、築5年を経過しても充電器を利用するEVはなく、毎年急速充電器のメンテナンス費用が年間40万円程度がかかることから、管理組合の決議を取り、費用削減のためメンテナンスをやめました。その後5年が経過しましたが、今のところEVは0台です。

記事には、2030年までに都内の新車販売の半数を二酸化炭素(CO2)を排出しないEVなどのゼロエミッション車(ZEV)に切り替える。との掲載もありました。

世界的なEVへのシフトもあり、10年前の頃よりもEVの普及は拡大していると思いますが、EV用の充電設備を設置しても、利用するEVがなければ維持管理費がかさむことになります。さて、街で見かける自動車がZEVで埋め尽くされる日はいつ頃になるのでしょうか。そして、マンションに設置されている充電器が大活躍する日はいつ頃になるのでしょうか。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ