都市
名古屋駅前のシンボルであった「飛翔」というモニュメントの撤去が進んでいます。
解体当初は上部のみが切り取られ、しばらくそのままになっていたのですが、現在は鉄骨が組まれ、少しずつですが撤去が進められているようです。
「飛翔」が造られたのは名古屋市政100年であった1989年(平成元年)。そのころ行われた世界デザイン博覧会の開催に伴う名古屋駅前のロータリー交差点の整備の一環として行われたとのことです。地下鉄桜通線が開通したのもこのころのことです。
当時、私は高校生で、友人たちとデザイン博を観に行ったことや初めて桜通線に乗ったときのことは覚えているのですが、「飛翔」というモニュメントがあったかどうかはあまりよく覚えていません。
そのころの名古屋駅はセントラルタワーズが建つ前で、昭和チックな旧駅舎は健在でしたし、名古屋駅周辺で一番高い建物は、現在のJRゲートタワーが建つ場所にあった「名古屋ターミナルビル」(松坂屋名古屋駅店などが入居)でした。
その後、私は大学進学のために名古屋を離れましたが、その間、名古屋駅周辺は超高層ビルが建ち並ぶ街区となり、平成初期のころの街並みとは隔世の感があります。

(事業認定を受けた高級ホテル)整備分の2倍の容積率も緩和されます。
名古屋市西区と春日井市で大型商業施設の開業が相次ぎます。
10月27日(水)、名古屋市西区にオープンするのは「イオンモールNagoya Noritake Garden」です。本施設は、名古屋駅から北に1kmほどいった西区則武新町のノリタケカンパニーリミテドの本社工場跡地に三菱地所などが手掛ける大規模マンションと一体として再開発されたものです。名古屋市西区には既に「mozoワンダーシティ」がありますし、そのほかにも名古屋市内には「イオンモールナゴヤドーム前」「イオンモール熱田」「イオンモール新瑞橋」「イオンモール名古屋茶屋」「イオンモール大高」など、他の大都市と比べてイオンモールが多くありますが、「イオンモールNagoya Noritake Garden」は名古屋駅に近い立地を活かし、イオンモールとしては初の試みとして広大なフロア面積を誇るオフィスが併設されるほか、名古屋駅周辺のシネコンと競合を避けるためか、シネコンの代わりにコニカミノルタが運営するプラネタリウムが出店します。
また、10月22日(金)、春日井市に「イーアス春日井」がオープンしました。「イーアス」はダイワハウス工業が運営する複合型ショッピングセンターで、同社は茨城県つくば市や東京都八王子市、沖縄県豊見城市などで同名の施設を展開しています。「イーアス春日井」は、西友が運営していた「ザ・モール春日井」の跡地を大和ハウス工業が取得し、新たに商業施設を建設したもので、西友がテナントとして入居し24時間営業のスーパーを運営するとともに全国最大規模を誇る「無印良品」が出店しています。
この「イーアス春日井」からさほど遠くない名古屋市守山区には7月に会員制スーパーの「コストコ守山倉庫店」が開業、一時は周辺が大渋滞となるなど、高い顧客誘因力を発揮し盛業中です。
一方、百貨店の業態では愛知県内でも撤退が相次いでおり、直近では9月30日に名鉄豊田市駅前にある「松坂屋豊田店」が閉店しました。2020年8月にはイオンモール岡崎に入っていた「西武岡崎店」が、同年3月には豊橋駅前で営業を続けていた「ほの国百貨店」が閉店しており、愛知県の三河地方からは百貨店が消えるかたちとなりました。
車社会である愛知県では、自動車と親和性の高い、大型の駐車場を設置した大型ショッピングモールが伸長する一方、百貨店業態では、名古屋市外の店舗が軒並み閉店し、県内で名古屋市外にある百貨店は一宮市の名鉄百貨店一宮店のみとなってしまいました。
長引くデフレや所得が伸びないことによる人々の消費行動の変容など様々な要因が考えられますが、栄枯盛衰を感じざるを得ない、新規出店と閉店のニュースでした。
“RAYARD”というのは造語であり、三井不動産のウェブサイトによると「『様々なヒト・モノ・コトが交わり、それらが複層的に交わることで新しい価値が生まれる場所』という想いを込め、“層・重なり”という意味の『LAYER』に、『RAY(光)+YARD(庭)』=光の当たる庭という意味を重ねて」いるとのことです。第1号物件として東京・渋谷駅近くの宮下公園に「RAYARD MIYASHITA PARK」が7月28日にオープンしており「RAYARD Hisaya-odori Park」は第2号施設となります。また、同日には耐震化改修を終え、高級ホテルや結婚式場、レストランなどを誘致した名古屋テレビ塔もリニューアルオープンしています。
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