新築で分譲マンションを購入した後に、新たに結成される管理組合で修繕積立金に関して、取り決めを行う場合があります。問題になるのは、次の2つのプランのどちらをとるかという点です。

 ①築年数が経過するごとに、値上げをするプラン
 ②毎月の金額はそのままで、別に定期的に修繕積立一時金を徴収するプラン


 ①と②では、どちらの方がよいのでしょうか。


 個人的には、同じ金額を支払うなら②のプランがよいのではないかと感じています。①のプランは、無理なくコツコツと修繕積立金を積み上げていくイメージがあると思います。それに対して②のプランでは、一時的な負担が重いと感じられる方がいらっしゃるのではないでしょうか。


 ②のプランがよいのではないかと感じるのは、中古として売却する場合を想定しているためです。

 中古マンションの購入を検討されている方の中には、住宅ローンを借り入れることを前提として、現在の家賃と毎月の住宅ローン等の支払を比較する方もいらっしゃると思います。毎月の支払額は、住宅ローン+管理費+修繕積立金です。よって、修繕積立金の支払が多くなると、毎月の支払額も増えます。


 中古マンションの購入を検討される方は、毎月支払う修繕積立金が高ければ、売却価格が想定内だとしても、毎月の支払い負担が大きく見えるため、購入を断念される方もいるのではないかと感じます。あまり修繕積立金が高くなると、比較検討される他のマンションに比べ、毎月の支払額で見劣りしてしまうため、売却価格を下げないと売却できないというケースもでてくるのではないでしょうか。