不動産コンサルタントのつぶやき

名南財産コンサルタンツ 不動産事業部 公式ブログ

リフォーム

販売価格を下げるよりも、物件を売却しやすくする方法

お客様より、売却の依頼をいただく時、査定価格より低い価格で販売を開始することは、お客様が売り急いでいるなどの特殊事情を除いてありません。そのため、販売価格は、購入者からの価格交渉なども考えて、多少高く売り出すことが多いです。

査定価格より高く売り出す場合では、販売活動をしているのにもかかわらず、反響がない場合があります。販売価格が査定価格より高いのでしょうがないのですが、この場合は、販売開始からある程度の期間を迎えた時に、売主と相談し、査定価格を参考に販売価格を下げます。

しかし、インターネットなどの広告媒体に反響があり、現地を見学する方がいるのにもかかわらず、成約できないときが問題です。

この場合、反響はあるのですから販売価格は間違っていないのです。販売価格を下げる方法を続けると、想定以上に低い価格で売却することになりかねませんので、注意が必要です。

このようなときは、販売価格を下げるのではなく、物件の見せ方を変えることが必要になります。

古家付きの土地の場合、古家を取り壊して更地にしたり、建物の汚れが気になる時は、リフォームをして、物件を綺麗に見せることです。

買主は、住まいという夢を持っていますので、古家があったり、建物の汚れが目立つ場合は、気分が冷めるかもしれません。

古家付きの土地や、汚れが目立つ建物の販売を考えられている方は参考にして下さい。

中古住宅の購入は、見栄えで判断しないほうがいい!?

売却依頼を受けた、ある中古マンション。
販売価格は市場価格より低いのに売れません。

このマンションは築20年経過しています。
売主様は、住み始めて20年間、リフォームを何もしていないため、
失礼ながら汚れが目立ち、見栄えはいいものではありません。

そのため、売主様と相談の上、リフォーム費用を差し引いた価格で販売を始めました。
販売価格が市場価格より低いためか、多くの問い合わせをお受けします。

ただし、室内の内覧をしていただくと、
見栄えが影響し、なかなか売却するにはいたりません。

販売価格は、不動産の買取り転売業者より、
価格交渉できれば買取りたいと打診されている価格です。
※不動産買取り転売業者は利益を出さなければなりませんので、
 価格交渉されるのは、リフォーム費用だけではありません。

この仕事をしていて、見栄えを重視されるお客様が多いことを感じます。
中古の住宅は実際に生活されているものですので、築年数が経過しており
汚れが目立つ場合もあります。

リフォームされていない中古住宅の購入に二の足を踏むのは、
“リフォーム費用がどれくらい必要なのか?”という不安面を
払拭できないからだと思われますが、そのような方は、
リフォームについて見積もりをされることをお勧めします。

結果、想像以上にリフォーム費用がかかるケースはあまりないのではと思います。
また、類似したリフォーム済みの中古住宅と比べ、販売の価格差ほど、
リフォーム代金がかからないケースが多いのではないかと思います。

また、リフォーム部分のお支払いについてですが、
リフォーム部分についても融資可能な金融機関もありますので、
融資に頼るのもよいかと思います。

中古住宅選びは、立地や広さなど、“リフォームでは変更できない部分”で
判断されることをお勧めします。

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