不動産コンサルタントのつぶやき

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住宅ローン

残価設定型住宅ローン

 本日、大和ハウス工業が、2022年10月1日より、全国の新築住宅を購入される方へ残価設定型住宅ローンの紹介を開始すると発表しました。自動車では、残価設定型ローンの紹介はよくCMで見ていたものの、住宅ローンではなかなか目にすることはないので、どのような内容なのか気になりました。

 大和ハウス工業が紹介する残価設定型住宅ローンは、国の支援を受けてマイホーム借り上げ事業を行う一般社団法人移住・住みかえ支援機構とモーゲージバンク大手の日本住宅ローン株式会社が共同開発した、「ローンのお守り」という商品です。

本日時点で、「ローンのお守り」の詳細な商品説明はホームページ上ではありませんが、商品には2つの特徴があるとのこと。

①残価買取オプション
残価設定月以降いつでも住宅ローンの負債残高と同額で、一般社団法人移住・住みかえ支援機構が住宅を買い取ることを保証するサービス。

②返済額軽減オプション
日本住宅ローンから借り入れた住宅金融支援機構のフラット35などの住宅ローンを、残価設定月以降いつでも日本住宅ローンの提供する「新型リバースモーゲージ」に借り換えができるサービス。

大和ハウス工業のニュースリリースでは、返済額軽減オプションというキーワードしか掲載されていませんが、自動車の場合の残価設定型ローンの最大の特徴は、3~5年後の自動車の流通価格をあらかじめローンの借入額から差し引き、残りを借入額とすることで、毎月の返済額が抑えられものですので、「ローンのお守り」も同じような仕組みがあるのかなと思います。

なお、東京と神奈川の一部で、ヘーベルハウスと新生銀行が同じような仕組みの住宅ローン(支払額軽減住宅ローン)を提供ししていますので、こちらのホームページも大和ハウス工業のニュースリリースと併せて読んでいただくことでイメージはつきやすいと思います。

私は分譲マンションに暮らしていますが、リバースモーゲージなどを利用して老後の資金を捻出することも考えています。不動産という資産を利用して、皆様の暮らしが充実する制度が今後も出てくることを願っています。

フラット35は、団信に加入できない人も利用できる!?

フラット35は、全期間金利固定の商品として、すっかり定着した商品になっています。

しかし、民間金融機関にも全期間金利固定型や20~30年の長期金利固定型の商品はあり、
フラット35とほとんど金利は変わりません。むしろ、フラット35に比べ金利の低い商品もあります。

また、フラット35で、以前必要だった、団信(団体信用生命保険)に関する費用も、
平成29年10月1日からは、金利一体型として不要になったため、
民間金融機関の住宅ローンとの違いはほとんどなくなりました。

では、フラット35と民間金融機関の違いはなんでしょうか?

それは、“団信”がキーワードになります。

団信の違いといっても、3大疾病、8大疾病などの保障の範囲を言っているのではありません。

私が考える、フラット35の一番の特徴は、団信に加入しなくても利用できる点にあります。

民間金融機関の住宅ローンは団信に加入することが条件となります。持病などがあれば、住宅ローンを利用することはできません。

しかし、一概には言えませんが、そもそも生命保険で、家賃(住宅ローン支払い分)をカバーしている人であれば、団信に加入しなくても良いわけです。

団信に加入しなければ、金利もその分低くなります。自分に何かあったときに家族が無事に生活できるように保険をかけておけばよいのです。自分に何かあったときに家族が裕福になるまで保障をつけることは必要ありません。

団信に加入できない方にとって、フラット35は心強い味方になってくれるはずです。













日経新聞の一面で、来月の住宅ローン金利を予想する!?

重要なニュースが掲載される、日本経済新聞の一面。
実は、不動産に関するデータも掲載されています。

それは、長期金利(10年国債利回り)です。

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長期金利は、住宅ローンの金利(長期固定金利)に影響を与えます。

 長期金利は、日銀によるマイナス金利政策により、徐々に下がってはいましたが、イギリスの欧州連合離脱問題の影響により世界経済が混乱したことで、安全資産とされる日本の円や国債が買われるなど、平成28年7.8月の長期金利は、大幅に下がり、過去最低を更新していました。

 そのため、 平成28年8月のフラット35(借入期間21年以上35年以下、融資率9割以下)の金融機関取扱最低金利は0.90%となりました。また、民間の金融機関でも、三井住友信託銀行が、30年固定の最優遇金利を0.75%とするなど、いずれも過去最低を更新する結果となりました。

 さて、現時点の長期金利は、先月(7月)に比べ上昇しており、この状況がつづけば、 平成28年9月の住宅ローンの金利はあがりそうです。

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