不動産コンサルタントのつぶやき

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分譲マンション

分譲マンション 固定費の削減を実現しよう!

このブログで、何度か私の住んでいる分譲マンションのことについて書かせてもらっています。
今回はマンション運営の固定費削減について書くことにします。

私が分譲マンションの運営に携わっているのは、不動産を業とする自分の経験が活かせると思ったからです。
今年6月には、理事長として無料駐車場の有料化を実現させ、将来の修繕積立金の負担上昇を抑えることに成功しました。

何年か携わってきた理事の仕事ですが、長く続けることの弊害もあると思い今年を最後に引退することにしています。

さて、私は理事として、マンションの資産価値の向上を目標に掲げて取り組んでいます。
資産価値の向上には、日々の管理状況や管理費・修繕積立金の値上げの抑制などいろいろ対策があります。

その中で、理事最終年として取り組むのは固定費削減です。

固定費削減には、マンションの管理費がどのように利用されているかを調べる必要があります。
例えば、次のような事項です。
・エレベーター管理費用
・植栽管理費用
・高圧洗浄清掃費用 など

上記以外にも項目はありますが、上記は私が今年固定費削減に取り組もうとしている内容です。

①エレベーター管理費用
現在エレベーターの管理は、設置されているエレベーターメーカー系列の点検会社へ依頼しています。
今年度は、独立系と呼ばれる点検会社へ変更した場合の削減費用やメリット・デメリットを理事会で話し合う予定です。メリットあれば、点検会社の入れ替えについての議案を総会に提出する予定です。

②植栽管理費用
現在植栽の管理は、管理会社を通じて専門業者へ依頼していますが、管理費用の割に枯れが目立つなど問題にしています。また、今年から、マンション内で植栽が好きなボランティアさんを募り、少ない費用で管理をお願いしています。ボランティアさんがいろいろな植栽を植え、定期的に雑草を抜くなど管理していただいているので、きれいな花が咲くなど、住民の方が喜んでいます。そのため、植栽管理について管理会社へ依頼する項目から外し、季節ごとの伐採業務のみ、地元の専門業者へ依頼することを考えています。

③高圧洗浄清掃費用
現在、高圧洗浄清掃を年6回行っていますが、それを年4回程度に抑えることを考えています。
回数を抑えることで、1人あたりの管理費の負担が毎月100円ほど軽くなります。

上記①~③を取り組むことで、住民1人あたりの管理費が月1,000円程度軽減できる予定です。軽減できた管理費については、修繕積立金へ移管することになりますので、修繕積立金の上昇をさらに抑えることができると思っています。

マンションに住まわれている方であれば、管理組合の決算報告などで、管理費の使用使途を確認し、固定費を削減されることをお勧めします。

新築マンションも修繕計画の見直しが必要!?

分譲マンションを購入したら、マンション全体の管理は管理会社にお任せし、自分のお部屋の中だけ管理して生活すればよいという訳にはいきません。新築だったマンションも10年も経過すれば、大規模修繕工事が必要になるなど、多くの修繕が必要な時期になります。修繕工事をいつ実行するかの判断、その費用を負担するのは、分譲マンションを購入した区分所有者になります。



 修繕費用は多額であり、工事の都度、各区分所有者から修繕費用を一括で徴収することは困難です。そのため、分譲マンションでは、区分所有者全員が将来のマンションの修繕のために、計画的にお金を積み立てます。いわゆる修繕積立金です。区分所有者は、修繕積立金を利用し、将来の修繕に備えることになります。



ただし、修繕積立金を支払っているからといって、将来の修繕問題が解決したことにはなりません。まず、修繕積立金は当初分譲したマンションデベロッパーが作成したものになります。実際は、消費税率の引き上げや、修繕コストの上昇といった当初予想不可能な要素により、修繕費用が不足するなどの問題が生じます。



また、マンションデベロッパーが作成した当初計画による修繕計画には問題のある場合があります。例えば、当初の修繕積立金を安く設定しておいて、段階的に引き上げることや、一時金を徴収することが必要になるケース。駐車場利用料金を0円に設定しているケースなどです。これらは、マンションデベロッパーが、将来の修繕積立金が不足する可能性など考えずに、マンションの販売を行いやすいように、月々のランニングコストを安く設定したにすぎません。



修繕積立金や、駐車場利用料金などを引き上げるには、管理組合での決議が必要となり、容易ではありませんが、現時点で、将来の修繕積立金が不足する可能性があるならば、問題を先送りすることなく、早期対応が必要です。


 


 


 


 

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