2月下旬、引越難民という言葉が新聞やインターネットで掲載されました。
引越難民とは、希望時期に転居したくてもできないという意味です。

新年度(4月)より、新居で新生活を始める人は多いです。
それは、入学、就職、転勤などのイベントに伴うものです。
そのため、新年度を迎えるまでに、新居への引越を希望する人が多くなるのです。
不動産取引でも、4月に新居で新生活をするため、それまでに不動産の引渡しを希望する方が多くいらっしゃいます。

全日本トラック協会によれば、3月より繁忙期が始まり、17日(土)より特に混雑し、24日(日)からは特に混雑するとのことです。

新聞やインターネットの記事によれば、引越業者によっては、繁忙期に料金を引き上げる業者、また、すでに3月下旬~4月上旬の引越を引受できない業者もあるそうです。

さて、なぜ引越を取り上げたかというと、引越業者より、お客様に信じられない見積もりが届いたからです。

そのお客様は、事務所の移転を考えていたため、3月上旬に引越した場合と、下旬に引越した場合とで、引越業者へ見積もりを取ったところ、3月上旬では35万円と回答のあったものが、下旬になるとその引越代が95万円になると回答されましたとのことです。

私は、1.5倍ぐらいの違いかと思っていましたが、その差はなんと2.5倍以上です。想像以上に、宅配業者への人材流による人手不足などの問題が大きいと感じました。

全日本トラック協会では、分散引越への協力をお願している記事がありましたが、企業が転勤する時期をずらすなど、社会全体で対応が必要な問題だと思います。